2021年1月 その1: 厳戒態勢のUK / 娘がコロナに感染!
ロックダウン3
「2021年は去年よりずっとよくなって欲しい」と願いながら2020年は去っていったのに、その願いとは裏腹に年が明けた途端、コロナの状況が悪化していった。
1日の感染者数は年明けには5万7千人を越し、ロンドンの病院のICUは完全に満室状態だと…。
1月2週目にはロンドンに「Major Incident(重大な事態?)」が宣言され、UKに入国する際はPCRテストの陰性結果が義務付けられることにもなった。
なんでもイングランドでは50人に1人の割合でコロナに感染しているとか。
「もういつ感染してもおかしくはない」とさえ思えてきた。
悪いニュースばかり見てると気が滅入るので、気分を一新するために、年明け早々クリスマスツリーやデコレーションを片付け、いつも1日の大半を過ごしている居間のマイナーチェンジでもしようと、仕事が始まる前の3日間は新しいサイドテーブルや植木を買ったり、ホームセンターに行って新しい照明を買ったりした。
Tier4の規制がかかっていても、食料を売っているスーパーの他に、ガーデンセンターやホームセンターは開いているので助かった!
![f:id:Elsaleo:20210226231043j:plain](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/E/Elsaleo/20210226/20210226231043.jpg)
![f:id:Elsaleo:20210226231151j:plain](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/E/Elsaleo/20210226/20210226231151.jpg)
フロアランプの照明とサイドテーブルを買い替え、ミニ植木も置いてマイナーチェンジ。
このテーブル、ちょうど座れて気に入ったニャン~
1月4日は予定通り仕事へ。
もうこの仕事始めの日の朝から、「夕方に首相の発表がある」とニュースにでていたので、会社では10日ぶりに会った同僚たちと「ひょっとしてまたロックダウンじゃない?」などと話していた。
噂していた通り、その日の夜の首相の発表で、イングランドは翌日から全国一斉に3回目のロックダウンに入ることになった。
期限は、とりあえず学校のハーフタームにあわせて2月中旬までとしているが、状況によっては延長されるかもと。
学校はもちろん閉鎖、大学の学生達にはクリスマス休暇が終わっても大学に戻らず、今現在居るところから勉強するようアドバイスも出された。
また、今まで警戒レベルの最高はTier 4だったのだが、更にレベルアップされたTier 5が導入されることにもなった。
Tier 5は更に規制が厳しく、今まで開いていたホームセンターやガーデンセンター等も一時営業停止になる。
「ホームセンターが開いててくれると助かるので、どうか地元のレスターがTier 5になりませんように!」と祈った。
気になるのは通勤だが、「リモートワークが不可能な場合は通勤可」となっていた。
「明日会社に行ったら通勤に関して何かお知らせがあるかしら?」
と思いながら翌日会社に行くと、予想していた通り一斉メールが届き、私はとりあえずロックダウンが終わるまでファーロウ(自宅待機でお給料は政府の援助金から支払われる)になった。
「あ~、やっと家から出れたと思ったらまた家に篭ることに…。」
ロックダウンになる前に少しでも居間の模様替えをしてよかった!
![f:id:Elsaleo:20210226231345p:plain](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/E/Elsaleo/20210226/20210226231345.png)
![f:id:Elsaleo:20210226231017j:plain](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/E/Elsaleo/20210226/20210226231017.jpg)
異変種の感染者数がレスター市でも急速に増加中というメールが市からロックダウンに入ってすぐ届いた。(左)
またもやこの電光掲示板が登場..。いったいこの掲示板がなくなるのはいつ?(右)
娘がコロナに感染…
「またまたファーロウになったから、これからまた家に居ることになったよ!」
と家族に告げた翌日、娘に頭痛、寒気の症状が出た。
念のために同じ地域の公園に設置されたPCR検査場へ娘を連れて行き、検査をけてみたところ、次の日になんと「Positive(陽性)」のお知らせがきた。
このお知らせの直後、我が家の全員にNHS Tracingから「あなたと接触した人にCCOVID-19の陽性反応がでました。1月15日まで自己隔離してください」というメッセージが送られてきた。
「あのNHSアプリ、ちゃんと機能してるのね!」と半ば感心した。
「しかし、今回は娘に陽性反応が出たとわかっていたから驚かなかったけど、身に覚えがなかった場合に、このようなメッセージが送られてきたらちょっとショックかも!」とも思った。
「ちょうど自宅待機になったところだから、仕事のことは心配しなくて済んでよかったわ。」と思ったものの、もし私たちもすでに陽性だったら、この間まで職場で会ってた人にもお知らせしないといけない。
まだ夫も息子も私も症状は出てなかったが、念のためPCR検査のホームキットを注文した。最近のPCRのホームキットはアマゾンのデリバリーで配達されることになったのか、翌日には届いて、早速サンプルを取って送り返した。
結果は3人とも陰性でほっとした。
念のため、会社には「娘に陽性反応がでたので自己隔離している」ことと、「自分もPCR検査を受けたけれど陰性だったので、出勤した1月4~5日の時点では陰性だった」ことをお知らせしておいた。
しかし、コロナに感染している娘と同じ家で暮らしているので、完全隔離は難しい。
できるだけ自分の部屋に篭るようにしてもらい、食べ物も部屋まで届け、トイレやシャワー等公共の場所は、触ったところを拭く殺菌ワイプや皆が使えるようハンドジェルをあちこちに置いた。
また、今まで娘が通ったところは殺菌ワイプで拭いたり、床は消毒液の入ったクリーナーでモップかけ。着ていたコートや履いていた靴は殺菌スプレーを。
洗濯機を回す時はランドリー用の殺菌液を入れることにした。
しかし、これもどこまで効果があるのか…。
幸い娘の症状は軽いままで、解熱鎮痛剤のパラセタモール(Paracetamol)で症状が緩和できた。さすが若いだけあって回復が早くてよかった。ほっ...。
一番困ったのは食料を調達に行けないこと!
「自己隔離してください」とメッセージが来たその瞬間から、全員揃って家から出れなくなってしまったので、取り急ぎ必要に迫っている食料を調達している余裕がなかった。
ベーシックなもので、牛乳、卵、パンがもう少しで切れそうだったので、仕事帰りの義弟や義妹に頼んで買ってもらい我が家のドアまで届けてもらった。
「ああ~、歩いて1分のコーナーショップにも行けないなんて…。」というフラストレーションが出てきた。
毎週行く食料のまとめ買いにも行けなくなったので、春のロックダウンの時に使ったスーパーのオンラインショッピングを使おうと思ったのだが…。
どのデリバリースロットもこの先2週間はすでに予約でいっぱいになっていた。
春のロックダウンの時は、デリバリーがいっぱいでも「クリック&コレクト」が使えたのだが、今は隔離中だからコレクトにも行けない。
困っていると、義妹が「私のアカウントを使えばとれるかも。」と言って彼女のログインパスワードを教えてくれた。
義妹はシールディンググループ(疾患を持っている人で、政府から家に篭るよう指示の出ている人たち)に入っているので、スーパーのデリバリーのスロットが優先的に取れるらしい。
早速、義妹のアカウントでログインすると、週末のデリバリーのスロットが取れた。
「助かったぁ~、ありがとう!」とお礼を言い、隔離している間義妹のアカウントを使わせてもらって食料を調達することにした。
こういうことがあると毎回思うのだが、このパンデミックがインターネットのあるこの時代に起きたことは不幸中の幸いかも!
インターネットのおかげで外の世界とも繋がっていられるし、必要な物も調達できるし、お腹がすけば出前も注文できる。それに家に篭っている間、ドラマのシリーズも見放題!
「ありがとう、インターネット!」