12月 - その5   今年のクリスマス休暇は… / 2020年は嵐と共に去る

今年のクリスマスはリラックスモード

今年のクリスマスは、コロナ対策の規制が強化されたため、例年のように多くの親族が一斉に集まれなくなった。そおのおかげで、いつになくリラックスできた日だった。

いつもならクリスマスの日の朝は、プレゼントを開けるも、それらのプレゼントをじっくり眺めてる暇もなく、約12人前以上のディナー作りの準備を始めるのだが、今年は我が家の4人と義母の合計5人だけ。

朝起きた後、5人一緒にそれぞれに届いているプレゼントを開けた後、ゆっくり朝食をとる余裕もあった。

「たまにはこんなにゆっくりできるクリスマスもいいね~!」

と夫とお茶をすすりながら話していた。

少人数なので、いつもより小さなターキーも短時間で焼けるし、さっさとディナーの用意もできて、恙なく食事も終わった。

毎年クリスマスの日の午後3時からBBCで放映されるエリザベス女王の「クリスマス・スピーチ」も今年はゆっくり見れた。

(いつもは食事の後片付けで忙しくゆっくり座ってられない..)

夕方は、例年だと親族10人くらいで色々なゲームをやる中、つまみを用意したり、飲み物を足したりとまたバタバタなのだが、今年はばらばらでクリスマスを迎えた親族たちとZoomのクイズ大会をしただけなので、自分たちのつまみと飲み物を用意するだけで終了!

「楽だから、これからも毎年こんなクリスマスがいいな!」とすら思えてきた。

 

「いいな!」と思えたのはこのくらいで、このクリスマス休暇中、外ではコロナの状況が悪化する一方だった。

クリスマスの25日にはUKのコロナによる死亡者数の累計が7万人を超えたというニュースが流れてきたり、年末には1日の感染者数が過去最高の5万人を超したため、休暇開けに学校を閉めるかどうかという議論がされていたり..。

またUKからスイスにスキーに行っていたイギリス人旅行客約400人が、決められた10日間の自己隔離をせずに集団でホテルから脱走したとも!

いったいこの人たちはどこへ??

 

イングランドのほぼ全域がTier4に!- またお店が閉まっちゃう…

1日の感染者数が毎日のように最高記録を更新する中、年末も押し迫った30日にまたもや首相の発表がった。

イングランドのほぼ全域(約3/4の地域)の警戒レベルが翌日31日からTier4に引き上げられることに!(ロンドンとイングランド南東部は12月19日からずっとこのまま)

私の住むレスターも、漏れなくこのTier4になってしまった。

Tier4は実質上ロックダウンと変わらないので、またもやノン・エッセンシャルなお店やスポーツジム、美容院が閉まることになり、Tier4の地域から出ることも禁止になった。

せっかく12月3日に再開したと思っていたお店もまたまた閉まってしまう..。

 

11月のロックダウンも終わって間もないので、今回は特に驚くこともなく、「なんら今までの生活には変わりはないわね。」と結構落ち着いていたが、

「えっと、ところでヘアカットは??」と一瞬あせった。

春のロックダウンの時は半年近く美容院が閉まってしまい、とんでもなく髪の毛が伸び放題になったので、ヘアサロンが閉まると聞くとすぐ警戒モードになってしまう。

「そうだった、12月になった途端にヘアカットに行ったばかりだった!」

と我に返りほっと安心した。

Tier4の規制だと、仕事や通学での外出はOKなので、「クリスマス休暇が明けたら普通に仕事に戻ればいいし、家に篭らなくてもいいはず!」と思いちょっとほっとした。

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12月31日からイングランドの大部分がTier4の警戒レベルに。

黄色がTier4の地域:ノン・エッセンシャルのお店はクローズになった。

(*news.sky.comより)

 

 

大晦日は嵐のラストコンサートで締めくくり!

今年の大晦日はクリスマスと同じく、毎年行われているイベントは漏れなく全てキャンル。

毎年親族と集まってやる大晦日パーティーも今年はもちろんなし。

いつもの大晦日は夕方7時過ぎごろから20人以上の親族や友人が我が家もしくは、義妹宅に集まり簡単な食べ物をつまんだり、ゲームをしたりしながら皆で新年の12時になるのを待つ。

そして12時になる30分くらい前からBBCの新年カウントダウン番組をつけて気分を盛り上げる。

1分前から「59,58、57…」とTVの画面でカウントダウンが始まるのでそれに合わせて皆で秒読みしながら「輪になって立つ」フォーメーションを作り、それぞれが腕を交差させて隣に立っている人と手を繋ぐ。

そして「3,2,1...ゼロ~!!」の合図で「ハッピーニューイヤー」と叫ぶと同時にスコットランドの民謡「Auld Lang Syne」を歌いながら、皆で輪になったまま前に前進したり後退したりを繰り返す。(ちょっとフォークダンスみたいだ..)

この歌は日本の「蛍の光」と同じ曲。

私はイギリスに来て以来26年間これを繰り返してきたが、いまだにこの歌詞も覚えてなく、意味もいまいちよくわからない..。いつも口モグでやっていた。

最初にこの曲を大晦日パーティーで聞いた時は「あれ?もう閉店?いや、パーティーはお開き?」と錯覚してしまった。

ご参考までに、なぜこの曲を大晦日に歌うかは、こちらを..。↓

https://www.youtube.com/watch?v=JYWPuOWpHow

 

そしてこの「Auld Lang Syne」を歌い終わったら、パーティーに来ている人達一人ひとりとハグやキスをしながら「ハッピーニューイヤー!」と言い合うのである。

その間、バックグランドのTVにはロンドンのテムズ川沖で打ち上げられる大掛かりな花火がいつも映っている。

我が家の子供たちも小さいころからこれをやっていたのだが、息子はティーンエージャーになった頃、皆にハグされたりキスされたりするのが恥ずかしくなったのか、「Auld Lang Syne」を歌い終わったらいつも逃げ出していた。

例年だと、皆と「ハッピーニューイヤー!」を言い合った後、少額のお金を賭けてトランプのゲームをしたりして明け方の3時くらいまでパーティーは続く。

 

というようなパーティーも今年はなし!

その代わり私には楽しみに待っているものがあった。

11月にあった「嵐フェス」と同じように嵐が最後のコンサート「This is 嵐」を大晦日にライブ配信することになったと日本の友人から教えてもらったので、チケットを買っていたのだ。

悲しいかな、これが嵐の活動休止前の最後のコンサート…。(涙)

コロナの規制がなければ、普通に東京ドームで観客ありで行われていただろうこのコンサートも、ライブ配信してくれることになったおかげで、海外に居てファンクラブにも入っていない私も見れることになった!

コンサートは日本時間の夜8時から3時間。

UK時間だと大晦日の朝11時から。

私は11月にあった「嵐フェス」の時と同じように、家族には「大晦日の朝11時から居間にこもるから邪魔しないように!」と釘をさしておいた。

そして少しでも大晦日ムードを出すために、早めのランチとして「年越しそば」を作ってTVの前に腰を下ろした。

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年越しそばを食べながら、嵐の最後のコンサートが始まるのを待つ

この最後のコンサートを地球の裏側から見れて感慨無量…。

無観客でもファンが参加できるように工夫が凝らされてるところも臨場感がでててよかった。 会場に設置された多くのスクリーンパネルにファンがリアルタイムで映しだされたり、嵐にメッセージを送れるように書き込みができる時間が設定されていて、その書き込んだメッセージが東京ドームの天井に映しだされて嵐のメンバーが読めるようになっていたりと、いろいろな仕掛けが工夫されていて、すごく楽しめた。

天井に現れたメッセージを読んでると感動で目もウルウルに..。

最後の方は涙を拭きながら見ていた。

「28曲全て堪能しました!この困難の多かった2020年の最後に嵐のコンサートを見れて元気をもらいました。嵐の皆さんありがとう!そして大野君ゆっくり休んでね!」

と心の中でメッセージを送った。

コンサートが終わると、日本は2021年まであと1時間というところで私も「今年は終了モード」になってしまっていた。しかしUKはあと10時間!

 

嵐のコンサートを見て感動した後の10時間は、いつもと違って静かな大晦日を過ごした。

クリスマスの日と同じく、義母がやって来て一緒に夕飯を食べたあと、クリスマスの夜と同じように親族とZoomクイズ大会。

今年の「Auld Lang Syne」は我が家と義母の5人で歌い、こじんまりとした輪になって5人で「ハッピーニューイヤー!」と言い合った。

いつもならライブでロンドンの花火がテレビに映っているのだが、今年は前もって録画された花火とドローンを使った光のディスプレーが映っていた。

「今年のロンドンのライブ花火イベントはキャンセル」と聞いていてなんだか寂びしいなと思っていたのだが、この録画された映像も凝っていてよかった。

そして今年の大晦日は、一家全員12時過ぎには早々とベッドへ…。

 

いつもだと、ロンドンの花火の前後に世界各地の新年が明けた様子が映しだされるのだが、いつも人がたくさん集まってお祝いしているヨーロッパ各地の様子は、今年はとても静かな景色だった。

それとは対象的な、一足先に新年になった中国のウーハンの大晦日様子がテレビに映っていて、とても複雑な気持ちになった。

ウーハンの街は多くの市民たちで埋め尽くされ、風船が飛ばされたり花火が上がったりしてお祝いムード一色だった。

 

この日記を書き始めた時は、「年末にはコロナも収束してるだろうから、この日記もそれまでかな..。」と思っていた。

しかし今年も終わりというこの時点でも1日の感染者数が5万5千人以上と相変わらず記録を更新している。

「このままだと、年明けもコロナで始まりそう…。」と嫌な予感が。

 

どうか2021年はこのパンデミックに終わりがきますように!