2022年5月~6月:3年ぶりに念願の日本一時帰国:ハードル高すぎ![その2]
念願の日本一時帰国へ出発!
5月29日の出発当日は予定通り、フライト出発時間の3時間前にヒースロー空港に到着し、チェックインカウンターへ。
出発前の3日ほど前に私の乗るフライトが混んでるかどうか見てみようと思い、予約のウェブを見てみたら、なんと便名が出てこなくて満席のようだった。
しかも、同じ日の遅い便をみてみると、なんと料金が2000ポンド(約35万円)を越えていた。私が4月に予約した時点ではまだ1000ポンドくらいだったのに…。
「やっぱり日本の入国規制が少し緩和されて行きやすくなったから需要が高まってるのかしら~。」と思い、きっとチェックインカウンターも混んでると予想していたのだが、思ったほど列もできてなくてちょっと拍子抜けした感じだった。
イギリス国内では公共の場でも、もうマスクの着用は義務付けされてないので、空港内ではほとんどの人たちがマスクを着用していなかった。
しかし日本の航空会社のフライトに乗る際は、まだマスクの着用を要求されている。
JALのチェックインカウンターでもスタッフの人達はもれなく全員マスクをしていた。
私もチェックインカウンターに並ぶと同時に持ってきたマスクを着用し始めた。
「ああ~、この先飛行中も15時間このマスクのお世話になるのね…。」とこれからマスク着けっぱなしの15時間耐えられるかしら..とちょっと不安になってきた。
チェックインカウンターに並ぶ列の入り口には立て札があり、「緑になっているMy SOS」の画面をご用意ください」とあった。
混んでなかったので、すぐに私の番がきて私は恐る恐るパスポートとオンラインチェックインを済ませた際にスマホに入れていたボーディングパス、それと緑のMy SOSの画面を見せた。
何も問題なくチェックインが終わるとホッとした。
ここで搭乗拒否に合うことを今まで一番恐れていたので、なにも問題なくスムーズにチェックインできて、緊張の糸がプツンと切れた感じがした。
「あとは飛行機に乗って日本に行くだけ~!」
セキュリティーチェックの入り口にはそれほど列ができてる様子はなかったので、見送りに来てくれた夫とカフェで一緒にお茶を飲んで別れた。
だが、一歩セキュリティーチェックの入り口を入ると、ぜんぜん列が動かない…。
私は4月にブダペストに行った時のことを思い出しながら「ここもかぁ…。」と諦めムードになった。
結局手荷物の検査テーブルに着くまで1時間ほどかかったが、今回はダッシュせずに無事フライトに間にあった。
![](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/E/Elsaleo/20220705/20220705065932.jpg)
![](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/E/Elsaleo/20220705/20220705065953.jpg)
飛行機に乗ってみると、機内は半分しか埋っていなかった。
窓側2列のところは1人づつしか座っていなくて、真ん中の列はグループの人たち以外は、両端に1人づつしか座っていなかった。
まだ日本の航空会社ではコロナの対策がとられているようで、ソーシャルデイスタンスがとられた配置になっていた。
「だから、もう満席扱いになっていて空き状況がWebにでてこなかったのかぁ~。」と納得した。
しかしキャパ半分で飛ばすのも利益があまりなかろうに…。
飛行中は隣の席が空いていたおかげで、圧迫感を感じずに、荷物も置けて結構快適に過ごせた。長時間の飛行に備えて用意していた空気で膨らますフットレストも、お隣に人がいなかったので気兼ねなく膨らまして足を置けたし、真ん中のアームレストを上にあげて、横になることもできた。
15時間マスクするのも不安だったけれど、乾燥していいる機内では逆に口の周りの乾燥を防げてよかった。
NetflixからIpadにダウンロードしたドラマシリーズを見始めると止まらなくなって、あっという間に時間も過ぎていった。
日本に到着後は関所の連続!
ドラマにはまっている間に3年ぶりの日本に到着!
到着したらまたPCR検査があるので、またもや緊張してきた。
しかしここで陽性反応がでても、強制送還されることはないのでちょっと安心…。
隔離されて家族と過ごす時間が短くなるのが難だけど。
飛行機を降りてからは関所があちこちに…。
こんな感じで進んでいった:
- パスポートを見せて身元確認。
過去14日の間に滞在した国や、機内での座席に変更がなかったか聞かれる。
番号のふられた紙を渡される。
- My SOSアプリに出ているQRコードをスキャンされる。
- 唾液のサンプルを採集する試験管を渡される。
- レモンと梅干のポスターの貼られたブースに入って試験管に唾液を入れる。
試験管の下から1.5センチくらいのところに線があって、そこまで唾液が達していないと、ダメだしがでて、もう一回ブースに戻って唾液を追加しなければならない。乾燥した機内からでてきたばっかりで、唾液が思ったほどでなくてちょっと焦る…。
- 試験管を提出して、1で渡された番号を照合される。
![](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/E/Elsaleo/20220706/20220706044636.jpg)
![](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/E/Elsaleo/20220706/20220706044655.jpg)
- 次の部屋に行くとハイビズジャケットを纏った係員が列をなして待機していた。
乗客が部屋に入って行くと1人につき係員1一人がついて携帯の設定のチェックをしてくれる。ここでは位置情報がONになってるかなどをチェックされ、なってない場合はONになるよう変更される。
- 次に進むと待合室のロビーのようになっていて、ここで1で渡された自分の番号がテレビのモニターに表示されるのを待つ。
まるで受験の合格発表を待っているかのような感じがした。
- 番号が表示されたら係員のいるカウンターに行く。
結果が陰性ならピンクの用紙、陽性なら水色の用紙が渡される。
ピンクの用紙を渡されたら入国手続きへ進める。
とまぁ、ここまで1時間ほどかかった。
私の検査結果は無事陰性だったので、ピンクの紙を手に「私は陰性よ~!」と言わんばかりに途中に立っている係員の人にも紙が見えるように自慢げに先に進んで行った。
この後は問題なく自動ゲートでパスポートをスキャンして、荷物をピックして、税関アプリをスマホに入れていたので、税関で係りの人とお話をせずに顔認証だけでスルー!
ここで「さすがぁ日本!」と思ったのは、到着後のPCR検査に1時間近くかかっている間に、係りの人が全員の荷物をターンテーブルから降ろして、きれに整列して待っていてくれたこと!
すぐに自分のスーツケースがどこにあるか一目瞭然でわかるように並べられているので、入国手続きが終わって出てきた人から順番に、さっさと荷物を取って行けるようになっていた。
これがUKなら、ぜったいスーツケースはターンテーブルの上に放置されてずっと回りっぱなしになってると思う!
「かゆいところに手の届くサービス! やっぱり日本っていいなー!」と、ここにたどり着くまでにストレス続きだったことを忘れるがのごとく、ほっと安心感を覚えた。
羽田空港には、友人が会いに来てくれていたので、新幹線で実家に移動する前に、早速一緒に空港内でランチ!
空港内のレストランやお土産屋さんは半分くらいままだ臨時休業中で、ちょっとさみしい感じがした。到着ロビーも閑散としていた。
旅行客が多すぎて、さばききれていないUKの空港とは別世界のようだった。
![](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/E/Elsaleo/20220706/20220706044814.jpg)
![](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/E/Elsaleo/20220706/20220706044833.jpg)
幸い、閑散としているレストラン街の中に和食屋さんが開いていたので、そこに入った。
私は夢にまでみていた(?)ねぎとろ丼を食べて、「ああ~、いろんなリスクを回避しながらPCR検査を受けて日本にたどりついた甲斐があったぁ~!」としみじみ思いながら味わった。
2週間、思い切り楽しむぞ~!
*追記:水際対策は6月に入ると更に緩和され、ワクチン接種歴があり指定国からの入国でなければ日本到着後のPCR検査はしなくてよくなった。出発があと2日ほど遅ければまぬがれたのに....。