2021年8月~11月:トラベル規制の緩和とワクチンパスポート
トラベル規制の緩和とワクチンパスポート
10月に入るとUKを含めてヨーロッパの国々のワクチン2回目の接種率もかなり上がり、出入国の規制も緩やかになってきた。3回目のブースターの摂取も始まった。
UKが行なっていた赤黄緑のトラベル信号システムも黄色がなくなり、隔離が必要なレッドリスト国か、帰国後PCR検査をして陰性なら隔離不要のグリーンリスト国かの2種類になった。旅行目的のPCR検査は有料で80ポンド近くするのだが、最近ではもっと安くできるLateral Flow Test(迅速テスト)でもよくなって、10月のハーフターム休暇に合わせて簡素化も進んだ。
ヨーロッパのほとんどの国も、出発前のPCR陰性証明とワクチンパスポート(2回の接種を完了してるという情報が入ったQRコード)があれば隔離なしで行き来ができるようになった。
会社ではかれこれ2年近く海外の出張は禁止になっていたのだが、この緩和に合わせて、そろそろどこの国なら行けそうか検討し始めようとミーティングも設けられた。
しかし、私たち海外に住む日本人にとって、心待ちにしているのは、日本入国の規制緩和!
10月には少し緩和されて、日本人は政府指定でのホテルの待機はなしになった。
しかし、ワクチンを2回接種していても皆14日間の待機(入国後10日目に有料のPCR検査を受けて陰性ならば10日で終了できる)をしなくてはならない。
これだけで休暇が終わってしまうし、空港から実家までのCovidタクシーの料金もばかにならない。そして、コロナ前はビザなしで入国できたイギリス人の夫はまだ入国できないし、特段の理由があったとしてもビザを申請しなければならない。
「しばらく家族全員で日本には行けないね…。」と絶望モードになっていた。
「ああ~、早く日本に行って美味しもの食べて温泉につかりたーい!」と最近しびれを切らしてきた私は、「もう親にもしばらくスカイプでしか会ってないから一人で帰っちゃおうかなぁ。一人なら動きやすいし!」と宣言して、家族から「ずるい!」と抗議を受けた。
日本も早くワクチンパスポート制にならないだろうか…。
7月にコロナの規制が緩和された後、この国ではマスクを着用しない人がめだってきた。
最近ではスーパーに行っても半分以上の人はマスクを付けていない。
このようにリラックスしていたせいか、10月になると再びコロナの感染者数が増加し始めた。毎日の感染者数はずっと35,000~40,000人台が続いている。
ワクチンを2回接種済みの同僚もまた感染してしまったりして、危険性を思い知らされることに。
私も先日の週末スーパーに買出しに行った後、思いがけずNHSのTrack&Traceアプリから「陽性反応の出た人と接近がありました」のお知らせPingがきた。
すっかり最近は気を許していたので、はっとさせられた。
幸いPCR検査を受けた結果、陰性だったので隔離しなくてすんだが、まだ気はぬけない!
この感染増加に対抗するかのごとく、3回目のブースター接種を政府は加速していき、11月には40代以上の人なら誰でも予約可能となった。10月に始まった3回目の接種も11月末には人口の25%の人が完了したようだ。
私ももれなく40歳以上なので、先日接種しに行ってきたのだが、オンラインで予約した際、うちから一番近いところは近所の薬局だった。「最近は薬局でもできるのかぁ…。」と感心。
私の1-2回目のワクチンはアストラゼネカだったのだが、なぜか3回目はファイザーだった。別に3回目は違うメーカーのワクチンでも問題はないらしい。
家に帰ってNHSのアプリで確認してみると、この3回目のワクチン接種記録もすでにアップされていて、ワクチンパスポートのQRコードもでてきた。
これを使って旅行に行けるのはいったいいつになるのかな…。