2022年1月以降 : Living with Covid-19 (ウィズ・コロナ)の始まりー普通の生活は戻ってきたけれど...

1月~3月: 規制がどんどん解除される

前回のブログを書いてから、いつの間にかもう5ヶ月が過ぎてしまった。

その間に世の中ではいろんな事が起きた。

2020年にコロナウィルスが蔓延し始め、ロックダウンが始まり、思いがけなく時間がたっぷりできたので始めたこのブログだったのだが、ここ最近は普通に仕事に行ったり、外出する機会も増えたりで、なかなか落ち着いてアップできなくなってしまっていた。(汗)

 

去年の末までは色んなコロナ対策の規則に縛られて暮らしていたのだが、2022年の年が明けた途端、UKでは徐々に規制が緩和されていき、3月末にはほぼ全規制が解除された。

UKに入国する際に必要だった出発前のPCR検査やPLF(Passenger Locator Form)の記入もなくなり、海外へ行きやすくなったので4月のイースター休暇に向けてホリデーの予約が殺到し始めた。

公共の場でのマスク着用義務もなくなり、最初はスーパーに行ってもまだ半分くらいの人達はマスクを着用していたのだが、3月以降になると、マスクを着用してる人はあまり見かけなくなった。

なくなったのは規制だけではない。

今まで無料配布されていたLFT(ラテラル・フロー・テスト)も4月から廃止となると発表があった。

この発表があった直後は、「無料でもらえる間にこのテストキットをオーダーしておこう!」と多くの人が同じことを思っていたのか、3月末までオンラインでのオーダーがなかなか受けつけてもらえなかった。

数回挑戦した後、なんとか我が家も最後に1セット(7回分のテストキット入り)確保することができた。

また、去年まではあちこちにあったPCR検査場も2-3ヶ月のうちに徐々に消えていった。

コロナ禍で働けなくなった人や、事業を縮小しなくてはいけなくなった企業へ供給されていた支援金も廃止となった。

もしコロナの陽性反応がでたとしても隔離をする義務もなくなったし、コンタクト・トレースのシステムも廃止となった。

と、まぁ過去2年間の間に導入されたありとあらゆる規制や制度が一気になくなっていったのはいいことなのかもしれないが、最初は「ええ?もう外でマスクしなくてもいいの?」

「陽性でも隔離もしなくていいの? なんだか不安だわぁ…。」

と皆でつぶやいていた。

まるで刑務を終えて久しぶりに自由な世界へ戻ってきて、とまどってしまうような感覚のよう!

 

そんな感覚もあっという間になくなって、3月末に最後の規制がなくなって2-3週間もすると、皆コロナウィルスのことは忘れたかのように普通の生活に戻った。

仕事でも同様に、コロナ禍中に中止になっていた業界のイベントである大きな展示会も4月に再開され、会場内はマスクを着用していない人たちで賑わっていた。

2年ぶりに再開された業界の展示会もマスクなしで大賑わい

 

(参考)

今まであったコロナ対策の規制に代わって、Living with COVIID-19ガイダンスが政府から発表された。

https://assets.publishing.service.gov.uk/government/uploads/system/uploads/attachment_data/file/1073762/Living_with_COVID_Easy_Read_Web_Accessible.pdf

 

2月24に首相からコロナの規制緩和が発表されますが、ウィルスが去ったわけではありません、と言う内容のメッセージが届く



規制が緩和されても次はロシアへの経済制裁で生活は更に不便に

このような大幅な規制緩和がイングランドで始まったのは2月24日。

皮肉にも、この日はロシアがウクライナに侵攻した日。

せっかく規制が緩和されて普通の生活が戻ってくると期待していたのに、世の中は一向によくなる気配がない。

TVのニュースで、今まで普通に生活していたウクライナの人たちが家や家族を失っている様子を見て毎回心が痛む。

「コロナの規制が緩和されたら、もっと簡単に日本に行ける日ももうすぐかしら!」と期待していたのに、このロシアのウクライナ侵攻に対する制裁や、取引禁止で、ヨーロッパから東アジアへ飛んでいるフライトはシベリア上空を通過できなくなってしまった。

シベリア上空を飛んでいくのがヨーロッパから日本へは最短ルートなのだが、ここを飛べなくなったことと、まだ日本では入国制限があることなどから、日本行きのフライトもかなり減便されている。

日本へのルートも今までより遠回りしなくてはいけなくなったので、直行便でも以前よりプラス3時間はかかり、合計15時間ほどかかるようだ。

バーミンガムなどの地方都市から飛ぶ場合は、更に乗り継ぎが悪くなって合計28時間くらいかかるパターンが多くなった。今までは乗り継いでも15時間ほどだったのに…。

またロシアへの経済制裁や取引禁止によって石油やガスなどのエネルギーが高騰し、フライトの値段も見る度に上がっている。

「はぁ~、日本が更に遠のいて行くような気がするわぁ…」とまたため息がでてしまう。

 

エネルギーの高騰はコロナのニュースに代わって、ここ最近毎日のようにトップニュースで流れている。

ガソリンもロックダウンの時は1リットル1ポンド近くまで下がっていたのに、現在(5月)の時点で、安いスタンドでも1リットル1.65ポンドくらいはする。(約265円)

私は毎日片道1時間の車通勤なので、「そのうちガソリンが高すぎて仕事に行けなくなったらどうしよう!」と今から不安だ。

 

高騰するガソリン(これは5月の価格 - 去年より約50%アップ!)


我が家のガス、電気代も去年の2倍近くに跳ね上がった。

夫はここのところ、家の中でつけっぱなしの電気を消して回ったり、洗濯物の回数を減らそう~と提案したり、省エネ対策に余念がない。

(と言っても私はジムに行ったらすぐにウェアを洗いたいので、こっそり洗濯機をまわしてしまう…)

輸送に必要な石油や、工場稼動に必要なエネルギーが高騰したため、物価も跳ね上がり、インフレーションが始まった。

コロナ禍から続く物資不足も相変わらず続いたまま。

車の部品もかなり不足してるようで、スーパーの駐車場には何と「排気パイプの盗難にご注意ください」(!!)という警告まで貼られていた。

排気パイプの盗難に注意!という張り紙がスーパーの駐車場に!



また物資不足とロジステックの問題から新車の納期が6ヶ月~1年近くもするのは普通になってきたようだ。その影響ですぐに入手できる中古車の値段も高騰してきた。

レンジ・ローバーなどの大型SUV車などは、新車よりも高い値段で売れているとか。

 

もっと生活に密接している物としては、ティッシュペーパーが棚にあったりなかったり。

今まで使っていたブランドもいつも棚にあるとは限らなくなってきたので、好みのブランドではなくどんな商品も棚にある代替品を使うのが普通になってきた。

ティッシュペーパーはいつも品薄気味。棚に残っているものを買うしか..。

戦争中の国ウクライナから輸入されているひまわり油なども徐々にスーパーから姿を消していった。我が家はひまわり油を揚げ物に使っていたので、菜種油に切り替えることに..。

数ヶ月後にはウクライナで生産されている小麦も底をつくと言われているので、またパニック買いにならないかも心配。

ひまわり油(Sunflower Oil)はもう入ってこないのだろうか...?

 

5月現在の時点で、UK内の私の生活はもうコロナウィルスの存在を忘れるほど普通の生活に戻った。しかし、世の中がいい方向に向かってないのがとっても残念…。

 

ウクライナを支援する募金活動の案内。一刻も早く平和が訪れますように!