ロックダウン9週目(5月18日~5月24日頃)-あっけない大学生活の最後&ドライブスルーの再開

娘の大学生活があっけなく終了

地元の大学で物理学を専攻している我が家の娘は最初の2年は大学の近くで下宿していたが、最終年の今年は講義の数も減ったので家から通っていた。

最終年の学期末が迫った3月からはロックダウンになってしまったため、講義もオンライン、レポートや課題もオンラインで提出していた。

と言うわけで大学にもずっと行ってないままだ。

今まで試験が近づくと、大学の図書館で友達と篭って勉強していたようだが、その図書館も閉鎖されているため、今回の試験勉強は家で篭りながらやっていた。

ここ1ヶ月くらいは最終試験に向けて夜遅くまで勉強している日もあれば、「家にいると気が散って集中できなーい!」といいながらNetflixにはまって、その後「もう勉強遅れちゃった。試験までに間に合わない~!」というような叫び声が聞こえてきたりの毎日。

それを聞いてる私と夫もストレスを感じていた。

今月が最終試験の月なのだが、今年はこの試験もオンラインでの提出になったようだ。

今週の月曜日、娘が部屋にずっと篭っていたので、「またNetflixでも見てるのかしら~?」と思っていたら、夕方近くに2階から降りてきて、

「やったー!試験も終わったからこれで大学もおしまい!」と叫んできた。

なんと娘は試験中だったのか。オンラインだと、周りにいる私たちには何をやっているか検討がつかぬ。

「えぇ?大学終わったの…?これでおしまい??」

「そう、試験の解答今提出したから!後は7月に出る結果を待つのみ。」

「そっかぁ~、おめでとう!」

なんだかあっけない終わりだった。

通常この国の大学の卒業式は最終試験結果のがでた後の7月中旬~下旬頃行われるのだが、今年の卒業式は来年に延期になるとすでにお知らせがきていた。

娘のボーイフレンドはエンジニアリング学科で、ロックダウンがなければ理系の学部は同じ日に卒業式が行われる予定だった。

娘はボーイフレンドと一緒に卒業式のガウンを来て記念写真を撮るのを楽しみにしてた。

「来年も同じ日に設定してくれなきゃ!」と今から心配している。

卒業式がないのも寂しいけれど、今年はパブやレストラン、ダンスクラブもロックダウンで閉鎖されたままなので、試験が終わったあとのお祝いパーティーや飲み会もできない。

息子が昨年大学を卒業した時は仲のいい友達グループで集まってお祝いパーティーをしたり、飲みにでかけたり、一緒にヨーロッパの都市に旅行に行ったりしていた。

夫は励ますかのように「ロックダウンが終わったら親族と友達を招いて庭で卒業祝いを兼ねてバーベキューパーティーをしよう!」と娘に言っているが、果たしてバーベキューができる季節にロックダウンが終了のやら…。

 

娘はこのあと、試験の結果次第で違う大学の修士課程のコースに行く予定にしているのだが、9月の新学期からしばらくは、どの講義もオンラインで行われる予定らしく、コースの開始を1年遅らせることも考えているようだ。

「どうせ同じ授業料を払うなら、オンラインではない普通の講義を受けたいし」

と言っている。 確かに…!

娘の友達のなかには「今年はコロナの影響でどこも採用を見合わせてる企業が多いので、就職活動せずに、もう1年修士課程に進んで大学生活を続けるよ」と言ってる人も多いようだ。

今年の大学卒業生にとって、何とも予定が立てにくい情勢で困ったものだ。

 

ファーストフードのドライブスルーがオープン

今週の水曜日、車で買い物に出かけた帰り、いつも通る2車線の上り坂の道の左車線がやたらと混んでいて進んでいなかった。

1kmほど先の坂の上には交通量の多い大きなラウンドアバウト(日本でいうロータリー)があって、たまにそこで事故が起きるので「また坂の上で事故でも起きて進んでなのかしら?」と思いながら、流れている方の右側車線に移った。

坂の上まで登ってビックリ!

この長い車の列は、坂の上の左車線から入れるようになっているKFCのドライブスルーへ繋がる渋滞だった!

「そうだ、今日からファーストフードのドライブスルーが再開するってニュースにでてたわ、そういえば…!」

しかしこんなに列をなしてまでフライドチキンが食べたい人がたくさんいるとは!

この渋滞の状況では、おそらく坂の下から上までたどりつくのに30~45分くらいはかかるだろう。

再開した途端に「待ってました!」と言わんばかりに列をなしている風景を見て、ロックダウン中にファーストフードに飢えてる人がかなりいることがわかった。

この日20代の姪っ子からもWhatsAppにメッセージが届いた。

「やったー!マクドナルドのドライブスルーが開くわ!すぐに買いにいかなきゃ!」

というようなメッセージだ。

「ええ?そんなに楽しみにしていたの~?」

皆そろそろ家でつくる食事にでも飽きてきたのだろうか?

夕方のニュースでは、よその街でもマクドナルドまで長蛇の車の列ができている様子がでていた。

個人的には長時間も並んでハンバーガーやチキンナゲットやフレンチフライを食べたいとは思わないが、もしこれが寿司なら、私も並ぶかも…。    

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ファーストフードのドライブスルーが再開!

 

 

今週の良いニュース😊

  • イタリアのロックダウンが解除され2ヶ月ぶりにビジネス再開!

イタリアより1ヶ月遅れてコロナが蔓延したUKもこの日が早くきますように…。

  • キャプテン・トムに「ナイト」の称号が与えられることに決定。

授与式はロックダウンが終わってからになるようだが、署名が回ってきた際にサインした甲斐があった! キャプテン・トムの功労がこの称号で称えられることになってよかった。

  • 好天気が続きイギリスでも28-30℃に。

外出が無制限になったこともありビーチは人でいっぱい。

我が家でも今年初めて庭でバーベキューをした。

(人を呼べないので家族4人で…)

 

今週の良くないニュース

  • UKに入国する人は6月8日から14日の自己隔離(Self-isolate)をすることになった。9月に延期したスペイン行きの頃ににはこのシステム、終わっていて欲しい!
  • ブラジルのコロナでの死亡者数が20,000人を超えた。

このままいくとUKを追い越しそう…。

  • ボリス首相のチーフ・アドバイザーであるドミニク・カミング氏がロックダウンのルールを破りロンドンから約420kmも離れたイギリス北部のDurham(ダラム)と言う街へ家族を連れて行った、と言う事実が明るみに。

何でも奥さんにコロナの症状があるため、4歳になる子供のケアのために実家に連れていったというのが理由らしいが、実家だけではなくその近郊のお城を訪れているところも目撃されたらしい。

国民には家に篭るよう呼びかけている立場の人が自らルールを破ったとして槍玉にあがっている。

しかもルールを破って謝罪するどころか、「自分のとった行動は正しい」と堂々としてるところが、国民の反感を招いている。

国民は別居している親や孫たちとも窓越しにしか会えない人が何万人といるのに、このカミング氏の行動と言動には皆あきれ気味…。

ボリス氏の選挙活動やBrexitのキャンペーンをサポートした人なので、辞任を求める国民の声も首相は耳を傾けたくなさそうだ。

 

同じくロックダウンのルールを破った中には、スコットランドの保健相

(Chief medical officer)とニュージーランドの保健相(Health minister)がいる。

どちらも国民に「Stay at home」と国民に呼びかけている立場の人たちだ。

 

スコットランドの保健相は自宅から離れた別荘に2回も長距離ドライブをして行っていたところを、ニュージーランドの保健相は家族を連れてロックダウンの真っ最中にビーチへ行っているところを目撃された。

 

この2人がカミング氏と何が違うかというと、2人とも罰が与えられた。

スコットランドの保健相は謝罪の記者会見を行った後辞任し、ニュージーランドの保健相は内閣の中で一番下のランクに降格された。

 

それにしても、国民に「家に篭りましょう」と指示をだす立場の人達、なぜ自分が実行できないことを国民に求めるのか不思議だ。

 

この週UKのコロナによる死亡者数の合計は34796人⇒36793人*に。

(*coronavirus.data.gov.ukより)