ロックダウン10週目(5月25日~5月31日頃) - ロックダウン解除プラン/ ヘアサロン&コーナーショップ
ロックダウン解除のプラン発表 &ヘアサロン
2週間前にロックダウンの一部解除の発表があったのに引き続き、今週月曜日のデイリーアップデートでは、ロックダウンの大幅解除についての説明が発表された。
「そろそろ、このロックダウンもついに終盤に近づいてきたのかしら?」
と期待がでてきた。
首相の発表によると6月15日からロックダウン対策が大幅に緩和され、COVID-19のリスクアセスメントを遂行済みであれば、以下のようなノン・エッセンシャルなお店は再開できるらしい。
- 洋服屋、屋内のマーケット、自動車販売店、チャリティーショップ
- 写真スタジオ
- 動物園やその他の屋外アトラクションで車内に留まれるところ(サファリパーク等やドライブ-インのシネマ等)
しかし、レストランやパブ、それとヘアサロンは残念ながら7月4日までは開けられないようだ。 今の私が一番開いて欲しいと思っているのは何といってもヘアサロン!
「あ~あ、7月まで開かないのかぁ。あと5週間もある…。」
私は、すっかり伸びきった髪の毛を指にクルクル巻きつけながらため息をついた。
そして思わずYouTubeで「How to cut your own hair(自分の髪の毛の切り方)」と検索してみた。
ロックダウン中にプロの美容師さんがアップロードしたビデオがたくさん出てきた!
しかしどれを見てもあまり簡単そうではない..。
先ず、第一段階の髪の毛をセクション分けするところから躓きそうだ。
私の友人の中には、だんなさんに頼んで切ってもらったという人もいるが、「自分の髪の毛を夫に信頼して任せられるか?」と私は自問してみて、首を横に振りながら、
「ノー、ノー、やっぱり7月まで待つしかないか。」と諦めた。
ヘアサロンが7月4日から再開OKという発表の2日後に、タイムリーにも行きつけの美容師さんから携帯にメッセージがとどいた。
「7月9日から営業を開始しますので、いまから予約を受け付けます」というお知らせだった。
「やったー!」と叫びながら、早速「いつでもいいので空いているスロットの中で一番早い日時で予約を入れてください。」と返信した。
我が家は全員同じ美容師さんにいつも髪の毛を切ってもらっているのだが、娘は髪の毛を伸ばし中らしく、しばらくはカットしなくていいと言っていたので、私と夫、それと息子の3人分まとめて予約を入れてもらうようお願いした。
「では7月10日の夕方5時に予約入れておきます。」と返事がきた。
ソーシャルデイスタンス対策で、お客さんは一度に一人しかお店の中に入れなくなったので、次の人は外の椅子か自分の車の中で待つことになるらしいのだが、同じ家からくる人たちは同時に一緒に入れるらしい。
ということで家族3人で遠足に行くかのように一緒にヘアサロンを訪れることになった。
また一人のカットが終わるたびに椅子やテーブルを消毒したり、美容師さんが身に着けるPPEを取り替えたりしないといけなくなったので、その分のコストとして1ポンド料金に追加されることになるらしい。
「1ポンド、いいですとも!髪の毛を切ってもらえるならば!!」
ああ~、7月10が待ち遠しい!
今週の発表では木曜日(28日)からイングランドで「Test & Trace」システムなるものが導入されることになったようだ。
これはコロナ感染者と接触のあった人にSMSで携帯に「14日間の自己隔離をするように」というお知らせがくるシステムらしい。
コロナの症状が出た人でテストを受けた結果が陽性の場合、その人が過去数日間に接触のあった人たちの連絡先を聞かれ、その人たちに警告メッセージが送られるようだ。
接触したのが特定の人たちなら、トレースできると思うが、もし感染者がスーパーマーケットのようなところに行っていたとしら、不特定多数の人と接触しているかもしれない..。
すると、接触のあった人全員をトレースするのは困難だ。
とにかく、ある日突然このようなメッセージが私の携帯にきませんように!
Clap for NHS (NHSへ感謝の拍手)-最終回
3月26日から始まって毎週木曜曜日の夜8時に行われていた「NHSやキーワーカーの人たちに感謝を表す拍手」も今週の木曜日が最後となった。
これはコロナ感染者数もやっと減少し始めて、ロックダウンも解除に向かっているので、そろそろ、この拍手も終わりにしましょうか、という声が上がってきたというのが理由のようだ。
私も最初の頃は「命を賭けてコロナ感染者のケアをしてくれている医療従事者の人たちのために拍手しなくちゃ!」と木曜の8時になったらすかさず玄関の外に立って拍手したり、お鍋を木べらでたたいたりしていたが、ここ最近は緊迫感が薄れてきたからか、たまに「あ!外で音が聞こえる…。そうだ、木曜日だった!!」とい言う具合に少々忘れ気味になっていた。
という訳で、このイベントが今週で終了になるというニュースを見て「そろそろ潮時かもね。」と夫と納得していた。
しかし、いざ最終回となると少し寂しさを覚えた。
ロックダウン前は、朝早く仕事に出かけ、夕方まで帰ってこない生活だったので、あまり近所の人と顔を合わせることはなかった。
この拍手のイベントのおかげで久しぶりに4-5軒先の近所の人とも遠目だけど顔を合わせて「Are you Okay?」と口パクしながら手を振ったりしていた。
家に篭っていると、自分の家の中にいる家族としか顔を合わせることはなかったので、たまに違う人たちと顔をあわせるのも楽しみだった。
特に気候が暖かくなる前は、庭にもでなかったので、近所の人達の声や近所の雑音も聞こえてこず、1週間に一回聞こえてくる拍手やラッパの音で結構気分が盛り上がっていた。
ということで、今週木曜の最終回は忘れず拍手しようと8時ぴったりに外に出た。
最終回だからか、ラッパの鳴る音やお鍋をたたく音のほか、花火まで上げっていた。
「NHSとキーワーカーの皆さん今までご苦労さま~!」と心の中で感謝しながら私も家族と一緒に拍手した。
救いの神、コーナーショップ!
ロックダウンが解除される方向に進んでいる中、このロックダウン生活を助けてくれたものについて考えてみた。
以前のページにも挙げた通り、この生活に欠かせなかったのはオンラインショッピングやNetflixだ。
スーパーマーケット以外のほとんどのお店が閉まっている中、オンラインショッピングと宅配があったおかげで随分助かった。
Netflixは家に篭っている間、退屈せずにすんだし、面白いドラマやドキュメンタリーをたくさん見て刺激にもなった。
家に篭っていると劇的なことは起こらないし、毎日が結構単調だ。
劇的なストーリーをドラマで見ていると刺激になってよい。
ひとシリーズがやたらと長いKドラマ(韓ドラ)もいっぱい見たおかげで、よくでてくる韓国語のフレーズもわかるようになった。
この2つの他に、もう1つ私のロックダウン生活を大きく助けてくれたものがある。
それはコーナーショップ!
日本ではいたるところにコンビニや飲食店があるが、イギリスでは住宅街と商業目的の建物が分けられた地域にある。通常個人経営のお店や、コンビニやカフェのようなお店は商店街に定めれた通りにあって、住宅街にはない。
しかし、その代わりパン、卵、牛乳などをはじめとするベーシックな日用品や生活必需品、新聞や雑誌などを売っているコーナーショップと言われる小さなお店が住宅街にはある。
なぜコーナーショップと言うかというと、たいていは住宅街の通りの一番端に位置しているからである。コンビニに比べても面積は半分くらいだ。
私の住んでいるミッドランドでは、ほとんどと言ってよいほどこのコーナーショップの経営者はインド系の人だ。
ということで、全国のお店や大型店舗がお休みになるキリスト教のお祝い、クリスマスやイースターサンデーも関係なくうちの近所のコーナーショップは営業している。
今までスーパーでまとめ買いするもので事足りていたので、このコーナーショップには緊急時以外あまり足を運んでいなかった。
例えば、クリスマスの日の朝に「ええ~!昨日買ったばっかりの牛乳がなくなってる!!これから人が来るのにどうするのぉ!!」と言うようなとき、家から歩いて1分のところにあるコーナーショップに駆けつけるのである。
今まであまりこのコーナーショップを利用していなかったもう1つの理由は、数年前までキャッシュのみしか受け付けいなかったからである。
しかし最近はカードの使用もOKだし、お店の中にもATMも設置された。
最近どこでもデビットカード払いができるようになったせいか、あまりキャッシュを持ち歩かなくなったので、コーナーショップでもカード払いができるようになって便利になった。お財布の中のキャッシュの残高を気にせず買い物ができる。
ロックダウンになって以来私はこのベーシックな物しか置いていないコーナーショップのレギュラー客になってしまった。
パニック買いが始まった3月から普通のスーパーでいろんな物が棚から消えた時も、このコーナーショップに行けば、ハンドソープ、小麦粉やパスタ、トイレットペーパー、それにアマゾンで売り切れになっていたマスクも買えた。
大きなスーパーから消えたものはベーシックなものばかりだが、そのベーシックなものをコーナーショップはいつも常備している。
(大型スーパーとは流通システムが違うからか?)
コーナーショップに来る人はほとんど半径1キロ内の近所の人たちなので、ここに小麦粉やハンドソープがあるということは限られた人たちしか知らない。
もしろん、親戚や知人に教える人もいると思うが、わざわざ大声をあげて「みんなぁ、ここに来れば小麦粉売ってるよ~!」と宣伝する人はまずいない。
コーナーショップで小麦粉を常備してくれてるおかげで、安心してお菓子作りやうどん作りもできたし、ネット上で検索した限りどこも売り切れになってたマスクがコーナーショップで入手できたおかげで、そのマスクを着用し安心して大型スーパーに買い物にも行けた。
またカラになった大型スーパーの棚を見てパニックした後も、このコーナーショップに来ればがいつもと同じくベーシックなものが常備されていて、どれだけ心強かったことか!
近所の人たちと話す機会があった時、みな口を揃えて「あのコーナーショップに行けば何でも売ってて助かってるわー」と言っていた。
そして最後に皆で「Don’t tell anyone! (誰にも言っちゃだめよ~!)」とお互に言い合うのである。
コーナーショップ、私のロックダウン生活を支えてくれてありがとう!
今週の良いニュース😊
- 今週もUKでは好天気が続き、たくさんの人たちがビーチへ。
警察がソーシャルディスタンスのパトロールをしてる様子がニュースにでてい
た。
- 日本の緊急事態宣言が前面解除になった。
UKより収束が早くて羨ましい…。
- 土曜日(30日)にアメリカのフロリダで2人のNASA宇宙飛行士を乗せたElon MuskのSPACE-XのロケットがISSに向かって無事発射。
今までの国を挙げてのプロジェクトとは違い、一般企業がコストを抑えたテクノ
ロジーを使って宇宙飛行士をISSに送ったことで、今後の展開が期待されそう。
- 来週の月曜日(6月1日)から、屋外で6人までなら集まることができると発表があった。→ 友人夫婦を呼んで庭でバーベキューができる!
今週の良くないニュース☹
- アメリカのコロナによる死亡者数の合計が100,000人を超えてしまった。
- 土曜日(30日)にアメリカのミネアポリスでGeorge Floyd(ジョージ・フロイド)という黒人の一般人が、床に伏せられたまま白人の警察官に首をひざで押さえられているショッキングなシーンがニュースで流れ、世界中の人々から怒りをかう。ジョージさんはこの後亡くなり、この警察官は逮捕される。
暴力を行使しないと、逮捕できないものなのか?!
次の日はアメリカだけでなくUKでもロンドンで抗議のデモが行われ、大勢の人が
集まっている様子がニュースにでていた。
この集まりで、せっかく収まりかけているコロナ感染の第2波が起きませんよう
に、と祈りたい。
更に続くファーロウ
今週の終わりに会社の上司から「来月も引き続き家に居てください」と連絡があった。
「会社はどんな様子ですか」と聞いてみると、案の定あまり忙しくないらしい。
取引きしているのがヨーロッパの国々なので、どこもUKと状況は大して変わらないと想像できる。
おそらく会社も国の雇用維持支援金がでる間は、これを使って社員の給与の支払いをする方が得策だと思うので、自宅待機がしばらく続くかも..?
また6月末に、7月の雇用形態がどうなるかについて連絡をくれることになった。
ということで、来月もお給料は80%のままだが、ガソリン代を節約できるので、それほどマイナスにならないし、「少なくともあと1ヶ月はフリータイムがある!」と思ってこのままこの生活をエンジョイしよう。
うーん、次にNetflixで見るドラマを検索しなくては!
この週UKのコロナによる死亡者数の合計は37297人⇒39010人*に。
(*coronavirus.data.gov.ukより)