ロックダウン14週目(6月22日~6月28日頃) – ロックダウン緩和と思いきやローカルロックダウン?!
ロックダウン緩和プランの発表
今週の火曜日(23日)に首相からロックダウン緩和に向けてのプランが発表された。
先週からノンエッセンシャルなお店も開き始めたし、私が今一番知りたいのは、
「ヘアサロンは本当に以前お知らせがあった通り7月4日から再開できるのかしら?」
ということだ。
もうずっと髪の毛を切りたくてウズウズしている。
まとまりがつかなくなってきたので、お出かけもしないのにホットカーラーで巻いてみたり、この年になって似合わないけれどポニーテールにしてみたりして凌いでいる状況だ。
夫の髪の毛も今まで見たことのないくらい伸びて、結婚してこの26年というもの全く気がつかなかったが、髪の毛が伸びるとカーリーヘアになるという事が判明した。
息子は70年代にはやったロン毛のようなヘアスタイルになっていて、もしこれでフレアーのズボンをはけば、ばっちり1970年代の若者になりそうだ。
首相の発表によると、COVID-19アラートシステムのレベルが4から3に落ちたので、7月4日(土)からロックダウンのルールを緩和するそうだ。
主な内容は:
- ソーシャルディスタンスを2mから「1m+」に変えてよい。
→1m以上ということなら、今までの2mのままでたいした変わりはないような..。
個人的には2mの方が安全性を感じる。
- 公共の交通の中ではフェイスカバーは必須
- オフィス内などではフェイス・トゥー・フェイスにならないようにする
- 屋内、屋外を問わず2世帯が合うことができる
→親戚や友人の家族を1回につき1家族づつ呼んで、家で会える!
- 屋外では1度に6人まで一緒に会うことができる。(複数の世帯からでもOK)
→親族や友人と6人までなら庭でバーべキューができる!またはピクニック?
- レストランやパブ等の飲食店が再開できるが、店内に入れる人数を制限すること。
- ヘアサロンが再開
→やった~、ついに!! 先日先取りで予約を入れてもらっていた7月10日が今 から待ち遠しい!
- ホテル、ホリデーパーク、キャンプサイト、レストラン、パブ、カフェ等のホスピタリティーセクターや、屋外ジム、図書館、映画館、礼拝所の再開
- スイミングプール、ナイトクラブ、屋内ジムはもうしばらく閉鎖のまま
→もうしばらくオンラインエキササイズが続きそう。
- 礼拝所は最大30人まで
- 結婚式は最大30人までなら催行可能
また密接になるサービス業(パブ、レストラン、バー、ヘアサロンやスパー)では顧客のコンタクト先を21日間キープしなければばらなくなった。
これはNHSのテスト&トレースシステムで、感染者を追跡できるようにするためのようだ。
今まで外出する行き先といえばスーパーマーケットくらいだったが、7月4日からは、行動範囲が少し広がりそうだ。
ヘアサロンが開いてくれるのが何より嬉しいが、欲を言えば早くジムも開いて欲しい…。
オンラインのエキササイズクラスも好きな時に好きな運動ができて便利なのだが、つい辛いところをパスしたりして、自分のためにならない。
それにインストラクターからの「Well done!」とか「Good job!」と言うような励ましの声かけもないのでモチベーションが上がりにくい。
早く開かないかなぁ、ジム!
最後のデイリーアップデート
ロックダウンが3月末に始まって以来、毎日夕方からBBCで放映されていた首相のコロナウィルスデイリーアップデート。
首相の入院中以外はボリス首相が指揮っていろいろな現状や対策プランをこの番組を通して国民にお知らせしていた。
保健相や科学者たちのグラフやデータを使ったプレゼンはまるで大学の講義を聴いているかのような錯覚に陥った。
これらのプレゼンで初めてきいた言葉には「Herd Immunity(集団免疫)」や「R Number (Rate of Infection number)」などもあって、その意味の説明を聞いては「ふーん、なるほどねぇ。」と納得したりしたものだ。
この首相が行うデイリーアップデートも23日に行われた上記のロックダウン緩和プランの発表で最終回となった。
今後は、何か大きな変化があるたびに記者会見が行われるようだ。
今まで国民にコロナ講義を行ってくれてありがとう!
今年一番の暑い日
今週の水曜日と木曜日は突然暑い夏がやってきた。
32度を超え、スペインの島に浮かぶイビーサ島より気温が高かったとニュースに出ていた。
イギリスで気温が上がると、なぜかいつもスペインのリゾート地の気温との比較がでてくる。夏のホリデーシーズンは、イギリスのパッとしない天気からエスケープするために大勢の人が地中海やギリシャのリゾート地へ出かけるのだが、イギリスに残っている人たちはこのようなニュースを聞くと「おお~!スペインよりも気温が高いならここに居てよかったね…。」と自己満足できるのである。
しかし、今年はロックダウン中。ホリデーに行けないのは皆同じ。
UKからヨーロッパのリゾート地へ人が行ってないため、ドイツ人たちがスペインやギリシャのリゾート地で混んでないビーチをエンジョイしている様子がテレビにもでていて、余計イギリス人はビーチへの思いが募っているのかもしれない。
この夏ヨーロッパのリゾート地へ行けないイギリス人たちは、こぞってこの暑い2日ほどイギリスのビーチへ押しかけた。
ニュースにでていたイギリス南部のボーンマスのビーチは見渡す限り人、人、人!
テレビの画像で見る限り、人ばかりでビーチの砂が見えないくらい。
ビーチに続く道は車で長蛇の列ができていて、もし何かあっても緊急車両が通れなくなったため、市から非常事態宣言が出たとも…。
今まで家に篭っていた人達が、ロックダウンが緩和された後にやってきたこの好天気を楽しもうとする気持ちがよくわかる。
海まで遠いミッドランドに住んでいる我が家は人ごみを避けて家の庭でバーベキューをして過ごすことにした。
また天気のよかった木曜日にはプレミアリーグのフットボールチーム、リバプールFCの優勝が決定し、リバプールの街にはファンが大勢集まり優勝を祝っているシーンがテレビにでていた。
市長からは、大勢で集まらないよう警告がでていた。
ビーチも優勝のお祝いも楽しいイベントのはずなのだが、どうも最近は人が集まっているシーンを見るたびに「コロナウィルス感染の第2波がきませんように…。」と祈りたくなる癖がついてしまった。
「人ごみ警戒症候群」になったのかも…。
娘のPCRテスト
先週娘と娘のボーイフレンドにコロナ感染の疑いが出てPCRテストの予約を今週入れていた。
「テストはどうだった?」と聞くと「テストセンターにいったら、すぐに長い綿棒を鼻とのどに入れられて、あっという間に終わったよ」と返事がかえっきた。
テスト結果は次の日にはもうでて、Eメールとテキストの両方で結果のお知らせがきたようだ。
幸い結果は「Negative-陰性」だった。
「あ~、良かった!」私はほっと胸を撫で下ろした。
ということは、二人ともただの風邪の症状がでていたのか…?
コロナ感染がピークの3月~4月はテストもしてもらえるのかどうかわからない状況だったが、「予約を入れてすぐに検査してもらえて、結果も24時間以内にでるようになってシステムが向上したなぁ。」とほっとしたと同時に感心していた。
久しぶりのショッピングセンター
6月15日からノンエッセンシャルなお店が再開されたものの、初日はどのお店も入店するのに長蛇の列ができてた様子をテレビで見て、しばらく街中まで行くのは控えていた。
しかし今週末は友人のお誕生日で友人宅の庭で会うことになっていたので、そろそろ街のショッピングセンターまでプレゼントを買いに行ってみようと思いたった。
最後に街中のショッピングセンターに行ったのは確か約4ヶ月も前!
久しぶりに行くショッピングセンターと、コロナ対策で入店するのに予約制になっているお店もあると聞き、私はちょっと緊張していた。
街のショッピングセンターに行くのにこんなに緊張感を感じたことは過去に1度もない。
私はかばんにマスク、ハンドジェル、ハンドワイプが入っていることを確認して出かけた。
ショッピングセンターの駐車場に入ってみると予想外にガラガラとすいていた。
いつもなら立体駐車場からショッピングセンターに繋がる連絡通路がある3階がいちばん駐車するのに混んでいてこの階に駐車するのはいつも諦めていたのだが、この人気の3階にもスペースがたくさん空いていた。
駐車場から連絡通路に入るところにはすでに「ソーシャルディスタンスを保つようように」や「体調が悪い人は入店しないように」などといった注意事項の書かれたポスターが貼られていて、その横にはハンドジェルのディスペンサーが設置されていた。
ハンドジェルを手に塗りながら連絡通路を歩き始めると、あちこちに一方通行や2メートル間隔の目印のステッカーが床に貼られているのが目に入ってきた。
「ここもスーパーと同じようになってるのね…。」
マスクを着けて恐る恐るショッピングセンターの中に入っていくと、いつもなら人をよけながら歩いていたショッピングセンター内の通路はガラガラで、お店もまだ閉まっているところが半分くらいあり、かなり閑散としていた。
ショッピングセンター内には2つのデパートも入っているのだが、両方ともまだ閉まっていて、ひと気がなくなんだか寂しくなってきた。
お昼前だというのに、まるで閉店間じかのようだ。
「ひょっとしてテレビで見た長蛇の列は初日だけだったのかしら?」と思うほど。
数ヶ月前まで人で賑わっていたこのショッピングセンターが、ゴーストタウンっぽくなってしまった…。
私が入ろう思っていたジュエリーショップには、すでに2人ほど中にお客さんが入っていたのだが、私は「呼ばれるまでここでお待ちください」とお店の入り口に貼ってあるポスターの前で2分ほど待った。
ようやく中に入ると、入り口近くにまたもやハンドジェル、ビニールの使い捨て用手袋、そしてマスクがお客さん用に置いてあって、「自由に取っていいですよ」と店員さんが言ってくれた。
「なかなか気がきいてるお店だわ!」
以前は、試供品やギブアウェイをもらうと「気のきいたお店!」と思っていたのに、最近はマスクやビニール手袋をもらえると「気がきいてる!」と思えるようになってきた。
「見たい物があったらショーケースから出すので言ってくださいね。」
と言われたので、2-3点指を差してケースからだしてもらったのだが、店員さんもマスクと手袋をしながらの作業で、少々ぎこちなさそうだった。
マスクとビニール手袋をはめたままこの接客を1日するのは、なかなか大変そうだ。
無事に買い物を済ませて、「さて、カフェでお茶でも..」と思ったが、「そうだ、7月4日まで開いてないんだった!」とふと現実を思い出した。
「お店が再開」というニュースを聞いた時は「やったー!」と喜ばしい気持ちだったが、今回ショッピングセンターに来てみて「あの賑やかだったショッピングセンターはまた戻ってくるのかしら?」とか、
「このままつぶれるお店がでてこないといいけど..。」
というような不安な気持ちに駆られてきた。
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7月もファーロウ
今週半ばに会社の上司から連絡があり、「まだそれほど事業が忙しくないので、来月いっぱいファーロウ(自宅待機で80%のお給料が政府からの補助金で支払われる)でお願いします」と連絡があった。
7月4日からからロックダウンも大幅に緩和されるみたいだし、「そろそろ仕事にも復帰できる頃かしら?」と思っていたのだが、あと1ヶ月このままの生活になりそうだ。
通勤がないと早起きもしなくていいし、ガソリンや走行距離もセーブできていいのだが、そろそろ家に篭っているのも「変化に乏しい毎日だなぁ..」と思えてくるようになっていた。
まぁでもこんなにゆっくり過ごせるチャンスは定年退職するまでか、宝くじに当たるまでないだろうから、のんびりするとしよう。
普段時間がなく、今まで家の掃除の際手のまわらなかった箇所をファーロウが終わるまでに綺麗にしようと思っていたのだが、「あと1ヶ月あるならまだ慌てなくていいか…。」とまたリラックスモードに戻ってしまった。
ローカルロックダウンになるかも???😱
今週の日曜日(28日)、朝起きて何気なく携帯に入ってくるニュースに目をやると
「レスター市がローカルロックダウンになる恐れ」とでていた。
「なんですってぇーー!!」
レスター市は私の住んでる街ではないか!
半分寝ぼけていた私は一気に目が覚めた。
「どうして?どうして?」と不思議に思いながらニュースを読んでみると、なんでもレスター市だけで感染者数が866人もいるらしく、この数字が2番目に感染者数の高い地域の3倍以上らしい。
と言うわけで、政府がレスター市にローカルロックダウンの勧告を出すかもという話がでているらしい。
月曜日(29日)に詳細が発表されるとニュースに出ていたので、チェックしなければ…。
「お願いだからせめてヘアサロンは7月4日に再開してぇ---!」
と私は頭の中で叫んだ。
この週UKのコロナによる死亡者数の合計は42756人⇒43550人*に。
(*coronavirus.data.gov.ukより)