ロックダウン13週目(6月15日~6月21日頃) - お店が再開!
お店がオープン!
今週の月曜日(15日)からイングランドではノンエッセンシャルなお店(食料、日曜生活品以外のお店)がソーシャルディスタンス対策がされているという事を条件に再開してもいいことになった。
朝起きて携帯を見ると、たくさんのメールが着信されていた。
この日の朝届いたメールのほとんどはいろんなお店からで、どれも「Our store is now open!」とか「We are back!」といった具合に、お店が再開したことをお知らせするメールだった。
それと共に、入店する際の注意(店内は一方通行制になったとか、ハンドジェルが入り口に備え付けてある等)も説明されていた。
ロックダウンが始まる前、私は街中の大きなショッピングセンターへよく出かけていた。
必要なものを調達しに行ったついでに、ウィンドーショッピングするのも好きだった。
そしてカフェでお茶を飲んでホッと休憩するのも。
朝届いたお店再開のメールを眺めながら、「あ~、ついにお店が開くのね!最後に街のショッピングセンターに行ったのはいつだったかしら~?3月初め??」
あれから3ヶ月、今では遠い昔のように感じる。
ショッピングに出かけるのが好きな私は、お店が再び開く日がきてくれて嬉しかったが、なぜかすぐに街まで行きたいとは思わなかった。
3ヶ月家に篭っている間に、オンラインショッピングに慣れてしまって出不精になったからかもしれない。
それと初日にお店に行ったら混んでるかもしれないし、ソーシャルディスタンス対策で入場制限がされていると入店するのに並ばないといけない。長時間並んでまで今すぐ欲しいものもない。家に篭ってる間はおしゃれすることもないし…。
ロックダウン生活ですっかり質素になってしまった。
先週のニュースでは首相が「Get out and shop!」
とお店が再開したら買い物にでかけるよう国民に呼びかけていたが、しばらく様子をみてからにしようと思った。
案の定、この日の夕方のローカルニュースで、地元のショッピングセンターが映っていたが、洋服屋さんやスポーツ用品屋さんのお店に長蛇の列ができていた。
朝9時に来て1時間近く並んでいる人もいたようだ。
この国でお店が一番混むクリスマス前でも、こんなに人が並んでいるのを見たことがない。
全国ニュースではロンドンのショッピング街の中心、オックスフォードストリートがでていたが、ここでも長蛇の列!
「ひょっとして、欲しい物があるわけじゃなくて、みな外に出たかったのかしら?」
と思うくらいだ。
やっぱり街へ行くのはしばらく待ってからにしよう…。
BLMプロテストで感染?
今週木曜日(18日)のニュースでは、オーストラリアのメルボルンで6月6日に行われたBLM(Black Lives Matter)プロテストに参加した約10,000人のうち3分の1ほどの人たちがコロナウィルスの検査で陽性反応がでたとでていた。
私の娘が参加した地元レスター市で行われたBLMプロテストも同じ6月6日だった。
あれからちょうどコロナウィルスの潜伏期間である14日近くになる。
私はこのニュースを聞いてちょっと不安になっていた。
娘は他の人と同様マスクをしてプロテストに参加したものの、プロテストが終わった後、大事をとって一緒に参加したボーイフレンドが住んでる学生用シェアハウスに滞在していた。
このシェアハウスにはもう1人共通の友達が住んでいて、その人もプロテストに参加した。
夫が週に2回高齢の義母に会いに行くので、もし娘が家に帰ってきた後コロナに感染していたとわかったら、夫経由で義母に知らない間に移してしまっている可能性がでてくる。
ということで、娘がボーイフレンドと友人と3人で「念のための自己隔離」をすることに納得していた。
メルボルンのニュースを聞いたときは、娘もボーイフレンドも元気そうだったので安心していたのだが、週末になって「ちょっと咳がでてきた…」と電話で聞いて不安が一気に呼び戻ってきた。
「彼は大丈夫なの?」と聞くと
「ちょっと風邪の症状があるみたい。ただの風邪だと思うけど少し熱っぽいかも..。」
「ええ~!彼も風邪の症状があるって??」私の不安は更に警戒レベルに達した。
確か最近は一般市民もコロナウィルスの検査を受けられるようになったはずだ。
私は娘に「ネットでテストの予約を入れられるはずだから、今すぐチェックしてみて!」
そして「テストを受けに行くまではどこにも行かないように」と言って電話を切った。
念のため電話を切った後、私もネットでテストセンターについて調べてみた。
コロナウィルスの主な症状、
- 高熱がある
- 咳が継続的にでている
- 臭覚の喪失
- 味覚の喪失
があれば、オンラインでテストの予約を入れられる。
そして2つのテスト方法から1つ選べるようだ。
- テストキットを自宅に送ってもらい自分でテストする
- テストセンター(ドライブスルーもあり)へ行きテストしてもらう
テストセンターは私たちの住んでいるレスター市に9ヶ所あり、自分の住んでいる地域に一番近いところを選べるようになっていた。
テストの当日はマスクを着用して行き、予約番号と身分証書を持参すればよいようだ。
結構簡単にテストを受けられそうで安心した。
1時間後に娘から「テストの予約明日の月曜日に入れたよ」と連絡があった。
すぐにテストしてもらえることになってよかったものの、結果がでるまでは安心できない。
私は「どうかただの風邪でありますように」と、また祈らずにはいられなかった。
夏至の夜
今週の土曜日(20日)は夕飯の後、久しぶりに運動不足解消のため散歩に出かけた。
朝のエキササイズ30~45分と家事をしている以外は座っていることが多くなったせいか体がだるく重く感じてきた今日この頃。
「このままではいかん!」と思い立った。
外が暗くないので夕方かと思って散歩にでかけたが、時はすでに夜9時を過ぎていた。
ロックダウン生活で時間に追われなくなったせいか、あまり時計も見なくなった。
「そうだ、今日は夏至だった!」1年でいちばん日が長い日。
家に篭って過ごしている間に季節が変わってしまって、今年も半分が過ぎてしまった。
私がイギリスで一番好きな季節はサマータイムが始まる3月末~夏至までだ。
この期間は毎日のように日がどんどん長くなって明るくなっていく。
木々の枝に緑の葉が戻り、あちこちで花々が咲きはじめ、3月初めまで灰色の世界だったのがどんどんカラフルな景色に変わっていく。
冬が暗くて長いからか、この変化の度合いが日本より激しく感じる。
「あ~あ、今年はロックダウン生活をしている間に私の好きな季節が終わってしまった!」
私はゆっくり落ちていく陽を見ながらちょっと寂しさを覚えた。
夏至がすぎると今度はどんどん暗く寒くなっていく。
「またあの暗くて長い冬がやってくるのかぁ..。それまでにコロナウィルスも消えてなくなってますように。」
まだ遠出はできないけれど、せめて散歩や庭にでて残りのサマータイムをエンジョイしよう、とポジティブ思考に切り替えた。
この週UKのコロナによる死亡者数の合計は41838人⇒42741人*に。
1週間の死亡者数が903人でやっと1000人以下になった。
(*coronavirus.data.gov.ukより)