ロックダウン6週目(4月27日~5月3日頃) - ピークを過ぎた?

髪の毛を切りたーい!!

ロックダウンも6週目に入り髪の毛が伸び放題になってきた。

私の人生の中で髪の毛がこんなに長くなったのは初めてだ。

いつもは長くても肩までの長さを保っていたのに今では肩から10cmくらいは伸びている。

「最後に髪の毛を切ったのはいつだったかな…?」と記憶を蘇らせてみた。

「そうだ、2月の初めだった…。」

と言うことは3ヶ月近く切ってないということ!?

私はいつもだいたい5-6週間おきにカットに行っていたので、今週の時点でカットしていない期間がいつもより2倍ほど長い。

2月にヘアサロンに行った時、私の担当の美容師さんは3月の上旬から2週間ベトナムにホリデーに行く予定になっていた。

「じゃぁ、ホリデー楽しんで来て! 次の予約はホリデーから帰ってきた後の3月中旬ごろ、また連絡いれるね!」

と言って別れたのが最後だった、そう言えば。

美容師さんがベトナムにホリデーに行っていた3月初旬~中旬はアジアでコロナが蔓延していた頃で、「ちょうどいいタイミングで帰ってこれてよかったわ。街のあちこちで消毒作業が始まってたの。念のためにこの後2週間休みます。」と帰国後連絡がきた。

そうこうしている間にロックダウンが始まったので、それっきり..。

恐らく同じ家に美容師さんが住んでいない限り、全国民の髪の毛が伸び放題になってるのでは? 私の髪は長くなりすぎて、ボリュームと形がなくなったフラットな感じになってきた。

私の息子もこの間「どうなってもいいから前髪カットしてくれない?」と私に言ってきた。

「ホントにどうなってもいいのね?」

と念を押して聞いたら「いいよ」と言うので、美容師さんがやっていたはさみ裁きの動きを思いだしながらカットしてみた。しかしはさみを握る私の手はその思いとは違う動きをしていた。2-3日たった今でも息子と顔を合わすだびに申し訳ない気持ちで罪悪感が…。

「ちょっとジェルでもつけて横に流してみて~。」

「Messed-up look」ということで許してもらおう!

それにしてもいつになったら美容院は営業再開できるのだろうか?

再開されたらきっとカットの予約が殺到するに違いない。

美容院再開のニュースにアンテナを張り巡らせておかねば!

 

Click & Collectのスロットが空いている!

「ロックダウン1週目-その2」でも書いたようにスーパーのホームデリバリーやクリック&コレクトの予約はロックダウンが始まってからというものずっと埋っていて、もう不可能だと諦めていた。

だめもとで毎週空き状況をチェックしていたのだが、4月も終わり近づいてくるとクリック&コレクトに空きが少しずつ出始めた!

1週間先や2週間先と結構先の予約なら空いていたので、早速翌週の週末にコレクトする予約を入れてオンラインで食料品をオーダーした。

オーダーはコレクトする日の前日の夜まで変更可能なので、とりあえず毎週きまってかう物や、必要になりそうな物をカートに入れておいた。最終調整は前日にしよう。

「やったぁ~、これで今度から並ばなくてすむわ!」

とほっとしたのだが、1つだけ問題が…。

 

今までスーパーに買出しに行く時は夫と一緒に行って、私が我が家の食料をピックし、夫が義母の食料を渡されたリストに従ってにピックしていた。

70歳以上の人は極力家から出ないようにと3月に政府からお達しがあってからと言うもの、夫が義母のデビットカードを預かり買い物担当になっていたのだ。

しかしテスコのオンラインショッピングは最大85品までしか受け付けないシステムになっていた。ふた家族分買うと余裕で85品を越してしまうではないか!

もう1つ違うスロットを予約できないか調べてみたが、同じアカウントでログインすると1週間に1回しかスロットがとれないようになってるようだ。

義母の名前で別のアカウントを作ろうと試みたのだが、需要が多すぎて新規のアカウント開設は受付を停止しているようだ。

ということで、週に1回はやっぱり私か夫がスーパーに赴くことになった。

何はともあれ、我が家の分だけでもスーパーの入り口やレジで並ばなくてよくなったので助かった。

今度からはオーダーした食料を受け取ったらすぐに翌週のスロットを押さえる、という作戦でいこう!

 

希望の光(?)

今週は明るいニュースがいくつかあった。

1. ボリス首相と婚約者のキャリーシモンズさんの赤ちゃんが無事誕生。

首相が入院したり、キャリーさんもコロナに感染したりと一時はどうなるかと国民は心配していたが、無事に生まれてほっと安心!

しかし、このコロナ対策で首相もパタ二ティー休暇をとってる余裕はなさそうだ..。

 

2. オーストラリアとニュージーランドでロックダウンの部分的解除開始

ボンダイビーチがオープンされるとも!(といっても私は行けないが…)

UKよりも先にロックダウンが始まった国々でロックダウンが解除され始めたとい        うことは、もうすぐUKも同じ道をたどれるかもと期待!

 

3. キャプテン・トムが30日(木)に100歳に。

この日の朝ニュースでは国内外から届いたお誕生日カード約15万通が波のように             コミュニティーホールの床一面に並んでいるシーンが映っていた。

この日まで歩き続けてなんと3100万ポンドも寄付金が集まったようだ。

この額はなんと先日BBCで放映されたチャリティー番組「 Big Night In」で現在集まった額より多い! 

100歳のおじいさん一人でこんなに募金運動に貢献したとして、現在トムさんが「Knight (ナイト)」の称号をもらえるようにというデジタルの嘆願書が回っている。私のところにも来たので、「Sign up」というボタンを押して送信しておいた。軍からもこの功労が認められえ、100歳のお誕生日にはCaptain(大尉)からColonel(大佐)に昇格されたらしい。

100歳にしてこのような功績を成し遂げたなんて本当にすばらしい!

トムさんの半分ほどの年にして人生を諦めかけていた自分が恥ずかしく思えてきた。

 

ピークを過ぎた!&Rナンバー?

30日(木)のデイリーアップデートの記者会見で、ボリス首相から「コロナのピークを過ぎました。(We are past the peak)」という発表があった。

「ああ~、やっと毎日のようにこのデイリーアップデートで示されていた感染者数・死亡者数のグラフがこれから右下がりになっていくのかしら..」

私は今まで毎日のように何千人と言う単位で死亡者数が増えていくのをグラフで示され、上昇しぱなっしの線を目の当りにする度に「またこんなに…!?」と驚愕していたので、この「ピークを過ぎました」というコメントを聞いて安堵感を覚えた。

下記の5点を満たすことができれば次のステップ(ロックダウンの部分解除)へ進めるそうだ。

  1. NHSの機能が崩壊しないよう守り続けること
  2. 死亡者数が減少し続けること
  3. 感染者数の率が減少しているという確かなデータを得ること
  4. テストキットとPPEの供給問題を解決すること
  5. 規制を緩めたことによって感染の第2波を引き起こさないこと

 

このあと専門家が「Rナンバー」なるものの解説をしていた。

「Rナンバー?」

コロナに関するデイリーアップデートが放映されるようになってからというもの、毎日のようにいろんなデータ比較やその解説、またグラフのプレゼンなどが行われ、私は時たま大学の講義を聴いているかのような錯覚に陥った。

専門家によるとこの「Rナンバー」とは「Rate of Infection(感染率)」のことで、「1人の感染者が何人の人に伝染させられるか」という率を表す数字らしい。

3月の時点では「R=3」→1人の人が3人に感染させていた。

が、現在の時点では「R=0.6~0.7」まで下がっているようだ。

この率が1以下であり続ければ感染率を減少させることができるという原理らしい。

そして、上記5点のうち3番目の条件「感染者数の率が減少しているという確かなデータを得ることと」を立証する助けになる。

「ほう、なるほどねぇ…」と頷きながら、このパンデミックで戦っているのは病院のスタッフだけでなく、裏でこのようなデータを集めて解析しているデータ分析者たちがいるんだなぁと悟った。

とにかく「R=1以下」と言うのはロックダウンの部分解除に向けて喜ばしい数字であることがわかって、期待が膨らんできた。

 

イランで感染者数が多かった謎が今

2月末ごろイランの保健相初め, なぜか中東の中でイランだけが飛びぬけてコロナの感染者と死亡率が多かったのを不思議に思っていたのだが、今週のニュースを聞いて「それでかぁー!」と納得…。

1月31日にイランではフライトの飛行禁止令がだされていたのにもかかわらず、Mahan Airというイランの航空会社はそれを無視していろんな所へ飛んでいたらしいではないか!

特に中国本土の数都市やレバノンやイラクにも。

コロナの感染者もこの航空会社のフライトに乗っていたという記録が出てきたらしく、中東にコロナを拡散した原因になったと!

この航空会社はなんでもテロリストグループと繋がりがあるらしく、政府も見て見ぬふりだったのか…?

このニュースで、利益を重視した無責任な航空会社のせいで多数の人が死亡したということと、こんな状況の中でも中国にフライトを飛ばしていたことからイランと中国がかなり密な関係であることがわかった。イランにも「One belt one road (一帯一路)」計画のチャイナマネーがかなり流れているに違いない!

 

感謝と応援のレインボー&バナー

最近ロックダウン太りが気になってきたので、夕食後に散歩に行くことにした。

毎日なるべく30~45分くらいはオンラインのエキササイズをしているが、その他の時間は在宅勤務とNetflix鑑賞で座ってばかり…。

しかも小腹がすけば、すぐにキッチンへ行ってつまみ食いができるというのもよくない。

心なしか今まで着ていた服がきつく感じられるようになってきたではないか!

「これはまずい!」と私の頭の中で警鐘が鳴りだした。

日も長くなってきたことだし、私は夕食後8時頃からちょっと長めの散歩にでかけることにした。

通りを歩いていると、今まであまり気にとまらなかったが、家々の窓にはNHSやキーワーカーに感謝を表す虹の絵や、「Thank you NHS & Key workers」と書かれたバナーがあちこちに貼られていることに気がついた。

NHSのスタッフやキーワーカー(スーパーや、デリバリー、薬局などで働く必須労働者)の人たちがこのコロナウィルスが蔓延する中、働いてくれてるおかげで私たちは家に篭っていられる。

家に篭っているとつい忘れがちだが私は散歩中、家々の窓に貼られたポスターやバナーを見ながら「ありがとう!」と感謝した。

   

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この週UKのコロナによる死亡者数の合計は24393人⇒28446*に。

もすぐ3万に達しそう

(*coronavirus.data.gov.ukより)