ロックダウン7週目(5月4日~5月10日頃) ― ファーロウ & VE Day

毎日がフリータイム

「ロックダウン5週目」に会社からお知らせが来た通り、今週からファーロウ扱いになるので、在宅勤務もしなくてよくなった。

先月までは朝起きて朝食を済ませたらPCをONにしてメールチェック等をしていたが、それもしなくていい。

ということで、これから毎日がフリータイムだ!

「これから毎日何して過ごそうかなぁ~」と考えた。

  • 夫はまだ在宅勤務なので7時半には起きていて、仕事中はビデオコールが入ってくる可能性がある。私がビデオコールに映ることは先ずないが、パジャマで夫の回りをウロウロしている時に突然ビデオコールが入ったきたら困るので私も同じ時間帯に起床することにした。
  • 今まで在宅勤務の終わる夕方4時頃からやっていたオンライン・フィットネスクラスを起床後の朝食前にやることにした。シャワーを浴びるのは朝の1回で済む!
  • オンライン・フィットネスクラスは私の行っていたジムからLes Mills*のアプリの60日間無料アクセスリンクが送られてきたので早速登録した。

        Body Pump(ウェイトトレーニング)、 Body Combat(武道系の動きのカーディ            オワーク)、CX Works (コアワーク), Body Jam (ダンス)をローテーションで毎朝               45-60分やることにした。つらいところはパスしながら…。

      (*Les Mills = フィットネスプログラムのプロバイダー)

  • 仕事の代わりに家事以外で何か達成感のあることをしなくては。→ ロックダウン生活の日記をつけてみようかな。
  • 今まで見て見ぬふりしていたところの掃除や片付け ― これはもしやる気になれば。
  • Netflixを見たいだけ鑑賞!
  • 今まで1ヶ月近くお菓子を作ったり、いつでも好きな時におやつを食べたりしていたせいでウェストラインが気になってきたので、これから改心。
  • 老化が早まらないように、せめてビデオコールのある日は少しメイクや髪の毛に気をつかう。今のところ、週に3回 - 木曜日は日本の友人5人とラインのビデオチャット、金曜日はイギリスの親族とZoomクイズ大会、日曜日は日本の2家族とスカイプ。

という感じで暮らしていこうかな…。

 

在宅勤務中は家にいてもPCに向かっていることが多かったが、仕事をしなくていいとなると、窓の外で起きていることが目にはいるようになってきた。

通勤して働いていた時は夫と話す内容と言えば、

「今日の渋滞はひどかったよ~!車の玉突き事故で2車線も閉鎖してたから抜けるのに45分も!最悪!」とか

「今日はレーザー測定器の機能についてのマニュアル読んでて頭が痛くなってきた!」

みたいな会話だったのだが、家にずっと居ると、

「今日もあの太ったハト2羽がうちの庭にきてたよ。」とか、

「知ってた、うちの猫があのハトをずっと狙ってたの? 毎日狙ってるけどぜったい捕まえられないね!」

というような会話に変わってしまった。

今まで気がつかなかったが、うちの庭に毎日2-3匹よその猫もよくきていて、うちの猫とにらめっこをしたりしている。

よく来るのはちょっと肥満気味(なぜかうちの庭にやってくるのは猫もハトも肥満気味!)

の白黒の猫で、勝手に「フェリックス君」というあだ名までつけてしまった。

そのうち庭で起きている小動物のドキュメンタリーでも作れそうだ。

 

空前のペットブーム?

今週義妹から「子犬を飼うことにしたよ~!」というメッセージが、生後5日くらいのかわいい子犬の写真付きで送られてきた。

「ええ~!子犬?かわいい!」突然の「犬を飼います宣言」に少々驚いたが、愛くるしい子犬の写真を見てメロメロになってしまった。

なんでも5月に義父と行く予定にしていたクルーズホリデーに行けなくなった代わりに子犬を飼うことにしたらしい。 クルーズが子犬に変身?

義妹が飼うことにしたのはコッカプー犬で、ブリーダーが出した広告を見てすぐに手付金を払って6月半ばには引き取れる予定らしい。

コッカプー犬の子犬の相場は800~1000ポンド(約12~15万円)くらいらしいのだが、今回は1500ポンドもしたらしい。なんでも最近の競争率はかなり高いようだ。

「広告に出した途端にすぐに買い手がついてしまう」とブリーダーの人が言っていたらしく、義妹は「相場より高くても買うことができてラッキーだったわ。」と満足そうだった。

「6月にワンちゃんが来たらに会いに行くね~!」と返事した。

 

この義妹からのメッセージが来た2-3日後に、4月のペットの売り上げが昨年の4月に比べて140%もアップしたとニュースに出ていた。

何でもこのロックダウン中に家に篭っている間、「子犬をしつける時間がたくさんあるからちょうどペットを飼うにはタイミングがいい」、とか「寂しさを癒してくれるから」というのが理由らしい。

「なるほど、だからかぁ。」と納得。

需要に追いつかないらしく子犬不足だとも。

あるペットショップのチェーン店では、義妹の買った犬と同じコッカプー犬の値段が3800ポンドにも高騰していると新聞にでていたのを読んでビックリ!

気のせいか1500ポンドが安く感じられてきた。

よくクリスマスの近くになると、「Pet is not just for Christmas, pet is for life (ペットはクリスマスのためだけではありません。一生のものです。)」というようなキャンペーン

のスローガンが出てくるが、もう少ししたら「Pet is not just for lock down(ペットはロックダウンのためだけではありません。)」

というようなスローガンがでてくるかも…?

 

緊急事態、うどんがなくなった!

ロックダウン直前、仕事からの帰宅途中に韓国スーパーに寄って買い込んだ冷凍うどんも1ヶ月の間に食べきってしまった。

今の時点ではまだ越境して遠くまで買い物に行けるのはいつになるかわからない..。

うどん好きな我が家の息子と娘もそろそろ「うどんが食べたい」衝動に駆られてしたようだ。

「こうなったら手作りするしかないね!」

ということになり、数年前に香川県を訪れた際に「讃岐うどん教室」に参加してうどんの手作り体験をした時のことを思い出しながら作ってみた。

でき前はまずまず!

難を言えば、手間がかかるわりにあっと言う間に食べきってしまうことだろうか。

生地をこねて寝かすところまではさほど手間はかからないのだが、均等にきるのに時間がかかってしまう。

「そうだ!パスタマシンを買ってみようか~?」と私は息子と娘に提案した。

たしかスパゲティーだけでなくヌードルも作れるはず。

早速ネットで手ごろな値段のパスタマシンを注文した。

3日後には届いたので、第2回目はパスタマシンにてうどん作りを試みた。

生地を伸ばすのも切るのもクルクルとハンドルを回すだけでよく簡単にできた。

よーし、これから毎週これでうどん作りだ!

今度から多めにつくって冷凍保存する事にした。

あ~、これで「最後のうどん食べたのは誰~!!」という叫び声を聞かなくてすむぞ。

ロックダウンのおかげで自給自足のスキルも身につきそうだ。

   

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パスタマシンを使ってうどん作りに挑戦!

 

VE Day – 75周年記念日

5月は2回祝日 (=Bank holiday) がある。

イギリスではイースターとクリスマス休暇以外で2日以上祝日がある月は5月だけだ。

今まで毎年、第1週目の月曜日(Early May Bank Holiday)と最後の週の月曜日(Spring Bank Holiday)が祝日だったのだが、今年はこの最初の祝日が月曜ではなく8日の金曜日になった。

毎年5月8日は第二次世界大戦でナチドイツ軍が無条件降伏したのを記念する日で、イギリスではVE Day (Victory in Europe Day)と呼ばれている。

ちなみに日本が降伏した8月15日の終戦記念日はVJ Day (Victory Over Japan Day)と言われている。日本と主に戦っていたのはアメリカ軍なので、イギリスではVJ Day よりVE Dayの方が大きく祝られている。

この日は特に今まで祝日ではなかったのだが、今年はこのVE Dayが75周年の記念であることと、5月8日が金曜日であることから、月曜のかわりにこの8日を祝日にして連休にしたようだ。

 

いつもとパターンが違うので混乱していた人もたくさん居たようで、昨年末から今年の初めに売りに出された2020年のカレンダーやダイアリーの中には、この祝日がいつもと同じく月曜日(4日)にミスプリントされてたものもたくさんあったと年明けのニュースに出ていた。

 

毎年このVE DayにはBBCで朝から特別番組が放送される。

いつもならウェストミンスター寺院で行われるセレモニーに参加している政治家や退役兵士の人達(たくさんメダルのついた軍服を着たを100歳近い人達)の様子やスピーチなどがテレビを通じて報道される。

11:00amにはビッグ・ベンの鐘の音とともに2分間の黙祷も全国で行われる。

今年はこの行事もロックダウン中のため、人が集まらずに行われた。

チャールズ皇太子がポピーの花輪を記念碑にひっそりと贈呈したり11時の黙祷をしているシーンがテレビで放映されていた。

また戦時中や終戦後の様子を語るインタビューやドキュメンタリーも1日を通して流れていた。

 

今年は区切りのいい75周年記念で、しかも祝日になったので、本当ならストリートパーティーがあちこちで行われるはずだった。

近所の人たちが通りにテーブルと椅子を並べて一緒にランチやケーキをたべたり、イベントを行って一緒に祝うという催し物だ。

私がイギリスに来たばかりの頃、VE Day 50周年記念のお祝いがあった。

近所の人がみなユニオンジャックの旗で飾られた通りでパーティーをしてたのを見て、

「日本の終戦記念日とは全くムードが違うなぁ。」と驚いたのを覚えている。

しかし今年はこれも、ロックダウン中のため中止になった。

かわりに家の中で子どもたちとケーキを焼いたり、庭で家族とバーベキューをして祝ってる人たちも多くいたようだ。VE Dayを祝うポスターもあちこちで見受けられた。

ロックダウン中で周りの人と一緒には祝えないけれど、あちこちに飾られた旗やポスターを見ていると、「せめてお祝いのムードだけでも…。」という思いが伝わってきた。

 

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この週UKのコロナによる死亡者数の合計は29734人⇒31855人*に。

3万人を超してしまった…。

(*coronavirus.data.gov.ukより)