2月 - その3: 希望の春と夏がやってくる?/ ワクチン接種を躊躇する人たちとエリザベス女王

ロックダウン3の緩和プランとは?

2021年の年明け早々に始まった3回目の全国ロックダウン。

最初は2月中旬の学校のハーフタームまでが期限の予定だったが、更に延長になっていた。

そんな中、2月22日(月)にボリス首相の「Lockdown Easing Plan ロックダウン緩和計画」」が発表された。

1回目のロックダウンの時は、皆この目に見えぬウィルスと戦うのも初めてで「皆でがんばって家に篭ろう!」といった一体感があったのだが、さすがに3回もロックダウンになると、「いったいいつになったらこの縛られた生活から開放されるのか?」や「これ以上続くと事業や生活が成り立たない!」などと言った不安や不満が多く聞こえてくるようになった。

と言うことを政府も感じているのか、今回の緩和計画は「もうロックダウンへの逆戻りはありません」と謳っていた。

今回の緩和計画は4段階に分かれていて、5週間ごとに様子をみながら、次の段階に進んでいく計画らしい。その内容は…;

ステップ1(3月8日から)

  • イングランドの学校や大学が再開
  • 中学校ではマスクの着用を義務化
  • 中学校やカレッジでは1週間に2回、コロナウィルステストを受けること
  • 屋外では他の世帯の人と1対1でなら会うことが可能

 

ステップ2(3月29日から)

  • 最大6人まで、もしくは2世帯までなら屋外で会うことが可能

→ (やっと友達夫婦と庭で食事ができる!!お天気さえよければ…)

  • 屋外のスポーツ施設の営業が可能

→ (夫はゴルフができる!と嬉しそう)

 

ステップ3(4月12日から)

  • 美容院、スポーツジム、屋外のサービス業の営業再開

→ ヘアカットまであと1ヶ月半! 早速4月12日の週に予約いれなくては!

 

ステップ4(5月17日から)

  • Rule of 6(6人のルール)がRule of 30(30人のルール)に。

屋外で会える最高人数が6人から30人に

→ 親族や友人たちと庭でバーベキューパーティーができる!!

  • 2世帯までなら屋内で集まれる
  • 屋内のサービス業の営業再開。 ホテルや映画館など

→ 外食や映画に行ける!

  • スポーツイベントの再開。キャパ1万人までのスタジアムを含む
  • 結婚式やお葬式は30人までなら参加OK

→ 2回も延期になった甥っ子の結婚式がやっと6月に決行できそう!

 

そして、このプランが上手くいけば6月21日からはやっと全ての規制がなくなる予定らしい。😊

マスク着用、ソーシャルディスタンスの規則もなくなり、そして友達や親戚ともハグもできることに!(なるといいのだが..)

思えば2020年丸まる1年と、今年に入ってからも2ヶ月間ほぼロックダウン生活だったので、この緩和プランの発表を聞いて、「長いトンネルを抜け出す直前まできた」感じがした。

確か、春に始まった第1回目のロックダウンが夏に終わった時も、同じように感じたのだが、今回はワクチンの接種が同時進行で進んでいる。

「今度こそ、最後のロックダウンになるに違いない!」と願いたい。

もうすぐやってくる春とともに計画通り規制も緩和されていきますように!

 

この発表のあった翌日は、ニュースで夏以降のホリデーの予約が殺到し始めたとでていた。

「きゃ~!皆行動はやい!!」

「というか、私たちがよくても、目的地に規制がかかっていたら行けないよね。いつどこでどんな規制がかかるかまだわからないし…。」

昨年の6月に行く予定だったスペイン行きも結局2回延期したのち、ホテルは払い戻し不可で支払った金額は回収できなかった、というのもあってと私と夫はやたらと慎重になっていた。

いままで大打撃を受けていた旅行会社や航空会社も、規制緩和に伴って客集めに必死なのか、「今予約しても手数料なく変更できます」というキャンペーンも始めたようだ。

「それなら日本行き、秋くらいに予約入れておく?」と夫と話をし始めた。

しかし、規制が終わったらすぐにでも行きたい日本も、今のところUKからの入国は拒否されるリストに入ったままだ。

この「ホリデーの予約が殺到」というニュースを見て少し焦ったものの、「しばらくは予約はまだ見合わせよう。」と夫と意見は一致した。

ああ~、ロックダウン規制解除プランはでたものの、いったい日本へ行けるのはいつやら…。

「日本へ行ったら食べたい物のリスト」は増えるばかり!

 

ワクチン接種に消極的な人たちとエリザベス女王のスピーチ

2月中旬の時点でUKのコロナウィルスのワクチン接種者数は1日約40万人にもなり、コロナによる入院患者数や死亡者数は急速に減ってきたというニュースがでてきて、ちょっと安心してきた。

しかしその中で、ある人種やコミュニティーの間では接種者の割合がかなり低いというデータがでてきた。一例でいうとパキスタン系のコミュニティーでは接種を完了したのは12%~16%だとか。

その他では黒人の人たちや、インド系アジア人、その他少数民族の間ではコロナのワクチン接種に積極的ではないらしい。

これらのエスニックグループの人たちは、特にコロナに感染すると死亡率が高いと言われている人たち…。なのになぜワクチンに対して積極的ではないのかしら…?と不思議に思った。

ワクチン接種を躊躇している理由としては、

  • ワクチンを信用していない
  • 副作用が恐わい
  • ワクチンに対する悪いデマを信じている

等があるらしい…。

 

確かに、日本にいる私の70代~80代の両親も、「ワクチンなんだか恐わいわ~」

「他の人が接種した後の様子を見てからにしようかしら~。」などと言っているので、「副作用が恐わい」というのはなんとなくわかる。

 

デマを信じるのは?

「ひょっとして科学的根拠より宗教的な教えを信じる傾向が強いからかしら~?」

とふと思ってしまった。

 

しかし、国民の大多数がワクチンを受けてウィルスから守られていなければ、いつまでたっても感染者数は減らない。

このワクチン接種を躊躇している人が多く存在しているというデータがでた後、すでにワクチン接種を受け終わった94歳のエリザベス女王のスピーチが放映された。

  • 自分のことだけでなく、他の人のことも考えましょう
  • 私もワクチンを接種したけれど、ちっとも痛くなかったです

 

といった内容で、ワクチン接種に消極的な人たちに向けたメッセージだった。

こういうタイミングで国の長であるエリザベス女王がでてきてメッセージを発信するのは「さすがぁ~!」だと思った。

これで少しでも多くの人がワクチンを受けて、国民みながウィルスから守られますように!

 

このスピーチのあった後、私の住むレスター市からも「ワクチン接種の案内が来たら受けましょう」というアピールのEメールが届いた。

 

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レスター市から届いたメール。

レスター市のコロナ感染者数は今だに全国の平均より2倍近いので、ワクチン接種のお知らせがきたら必ず受けましょうといったような内容