ローカルロックダウン6週目(8月3日~8月9日頃) - 仕事に復帰!/ Eat out to help out! / 通常が少しづつ戻ってきた

4ヶ月ぶりの通勤と仕事

先週上司から「来週から仕事に復帰してください」と連絡がきた通り、今週月曜日からついに4ヶ月ぶりに仕事に復帰することになった。

私が一番心配だったのは、「久しぶりの早起き、絶対きついわぁ…」だ。

ファーロウ(在宅待機)になって、1ヶ月もたたないうちに、

「よく通勤してた時は朝の1時間でシャワー、化粧、朝食、ランチボックスを作っていたものだわ! いったいどうしたらそんな事ができてたのか!?」

と自分で自分を感心し始めた。

ずっと家にいると慌てなくていいので、何もかもがスローモードになっていた。

これをまた高速モードに戻すのは至難の業。考えただけで憂鬱になってきた。

 

月曜日の朝慌てなくていいように、なるべく用意できる物は前の夜から揃えておこうと思い、かばんの中に必要なものが入ってるかチェック、ランチボックスにサラダをつめ、フルーツとヨーグルトも冷蔵庫にまとめて用意した。朝はこれらを取り出してランチバッグに入れるだけにしておいた。着て行く服もタンスから出して用意し、携帯のアラームも時間差で2回分セットした。

思わず忘れそうだったけれど、3月からほとんど給油していなかった車にもガソリンを入れに行った。

ここまで準備しただけで、もうすでに疲労感が…。

ロックダウン前はこれを普通にこなしていたというのに。

「はぁぁ~」と私はため息をついた。

 

ロックダウンから4ヶ月、この間恐らく道路はいつもよりすいているだろうという事は想像がついたけれど、ここ2ヶ月くらいでいろんな規制も緩和されてきたので、最近の道路状況がどんな感じか予測がつかない。

ということで、「とりあえず、渋滞がひどかったロックダウン前と同じ時間帯に家をでよう」と決めた。

月曜日の朝はなぜかアラームが鳴るちょっと前には目が覚めていた。

「いやだわ、ひょっとして無意識のうちに体が緊張感を感じていたのかしら?」

とにかく寝過ごさなかっただけよかった!

「いつものように2度寝するわけにはいかん!」と自分に言い聞かせながらベッドから這い出てシャワーを浴び、久しぶりの化粧もした。

ロックダウン中は朝のオンラインエキササイズをした後シャワーを浴びて、10時過ぎに朝食を食べていたので、朝6時過ぎではまだ空腹感がない..。

しかし今食べておかないと、会社でお腹がグルグルと鳴ってしまう恐れが!

というわけで、簡単にフルーツグラノーラで済ませた。

ロックダウン前と同じように7時前に家を出てみると、近所はひっそりしていてまだひと気がなかった。

「ひょっとしてこの時間帯に仕事に行くのは、この界隈じゃ私だけ?」と思うほど。

家を出て幹線道路に入ると何台か車が走っていたが、以前のような渋滞はどこにも見られず、ほぼノンストップでモーターウェイ(高速道路)にのれた。

高速に乗ってから会社までもほぼノンストップ!

スイスイ進むので、嵐メドレーを聴いて歌いながら運転し気分が盛り上がってきた。

おかげでいつもより30分以上早く会社の近くに着いたので、近くのスターバックスのドライブスルーでコーヒーを買う余裕も!

「そういえば最後にスターバックスでコーヒーのテイクアウェイをしたのは、ロックダウンになる前の最終出勤日の朝だった!」ということをふと思い出した。

あれから4ヶ月…。

家に篭っていて忘れかけていた日常が少しづつ戻ってきた気がした。

 

会社に着いたのが早かったので、オフィスにはまだ人が2-3人しかいなかったがけれど、同僚が到着し始めて会うたびに「How are you?」や「How have you been? 」から始まって、家に篭ってたときはどうしてたかや、家族は何してたなどの話をし、仕事のキャッチアップよりも、人とのキャッチアップで午前中の大半が終わってしまった。

会社では段階的にファーロウからスタッフを仕事に戻していたので、もうすでに6月や7月から出社し始めてる人たちもいて、一番最後の8月に復帰した私を見て「Welcome back!」と皆言ってくれた。

私は思わず心の中で、「私のこと覚えていてくれたのね、ありがとう~!」と言いたくなった。

家族以外の人と普通の会話をするのは、先週の美容師さんに続き久しぶり。

自分では気がつかなかったけれど、ひょっとして人恋しかったのかしら…?

久しぶりに同僚たちと他愛もない話や仕事の話をしていると、一気に通常が戻ってきた気がした。

オフィスの中は思ったほど変わりはなく、入り口や各オフィスにハンドジェルが置かれ、キッチンはテーブルや椅子の数が減らされて、一度に入れる人数を減らしているくらいだったので、何のとまいどいもなく職場に復帰できた。

前夜まで、4ヶ月ぶりの仕事復帰に少々不安もあったけれど、同僚たちと会ってまた世界が広がった感じがして、「いいな、この感覚!」と思えてきた。

 

仕事の方は、家でたまにメールチェックをしていたので、だいたいの事は把握していたが、書類の整理等で1日あっという間に終了!

1日仕事をしてすっかり通常に戻った気分になっていたのだが、帰りの道で高速を降り、レスター市に入る所にまだあの「ESSENTIAL TRAVEL ONLY TO/FROM LEICESTER」という電工掲示版が立っているのを見て、

「そうだった!まだレスター市は規制がかかってるままだった!」ということを思い出した。仕事に復帰したおかげでレスターから出られるようになったけれど、いったいこの規制はいつまで続くのやら…。☹

仕事復帰第一日目は家に帰った途端に急にどっと疲労感がしてきて早く寝てしまった。

 

幸い、会社からは9月第1週目までに今年の有給休暇の半分(=12日)をとるように指示がでていたので、8月に仕事に復帰したばかりの私はまとめて2週間の休みをとるのではなく、毎週月曜日と金曜日+1日を休むことにした。

1日めにして1週間働いた気分の私は「あ~、よかった、今週は週3日の出勤で!」とちょっと安堵した。

 

Eat out to help out」キャンペーンスタート!

「ローカルロックダウン2週目」(https://elsaleo.hatenablog.com/entry/2020/07/29/233711

でふれた政府の外食産業をサポートするための新しいキャンペーン、「Eat out to help out」が月曜日からスタートした。

これは8月3日~31日の1ヶ月の間、月曜日~水曜日にこのキャンペーンに参加しているカフェやレストランで食事すると政府が半額肩代わりしてくれる(最高10ポンドまで)というシステムだ。

8月3日から仕事に復帰することで頭がいっぱいだった私はすっかりこの事を忘れていたが、月曜の夕方のニュースで、つい最近まで閑散としていた街のレストラン街に人がたくさん並んでいる様子が映っているのを見て「そうだった!」と思い出した。

火曜日に会社に行くと、早速このキャンペーンに参加するレストランに行った同僚が、「4人で前菜とメインとデザートを注文したのに、合計が一人10ポンド以下だったよ!」と嬉しそうに語っていた。

「そうだ!私も早速レスター市内でどこのレストランが参加してるか調べてみようっと!」

とネットで検索してみた。

政府のサイトを見てみると、自分の近くのポストコード(郵便番号)を入力するれば5マイル以内にあるこのキャンペーンに参加するレストランやカフェのリストが出てくるようになっていた。数百件ものレストランやカフェ、それにファーストフードのレストランがリストになって出てきて、私の知っているレストランやカフェもほとんど参加していた。

翌週の月-水にテーブルの予約がとれるかお気に入りのレストランやパブのホームページで調べてみたが、どこもすでに満席!

「みな行動早いわ~!」と感心しながら、翌々週をチェックしてみたらいくつかまだ空きがあるところがでてきた。

私が17日(月)にタイレストランを予約し、夫が24日(月)にパブを予約した。

「せっかく半額のチャンスに外食にいけることになってよかったね~。」と夫と喜んだ。

しかし大勢の国民が今月外食ばかりしていては、ボリス首相が発表していた国をあげてのダイエット作戦はどうなるのか? これじゃ実現しそうもなさそう…。

 

    

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「Eat out to hep out」のロゴ

 

5ヶ月ぶりの外食

今週の月曜日から、やっと1ヶ月遅れでレスター市内のパブやレストランも再開しレスター市民の私もこれでどうどうと外食に行けることになった。

今週の出勤は月-水の3日間だけだったので、有休の木曜日にちょうど今週休暇中の友人とランチに行くことにした。ロックダウンが始まってかれこれ5ヶ月ぶりの外食!

 

場所は友人の住んでいる10kmほど離れた街と私の住んでいるレスター市のちょうど真ん中にあるパブにした。

よくロックダウン前もこのパブで会ってランチをしていたのだが、今回はやはりコロナ対策がされていて少し以前と変わっていた。

  • 入り口を入ってすぐにハンドジェルが置かれているので、これで手を消毒
  • テーブルに着く前にレセプションで名前と携帯電話番号を伝える
  • メニューは使捨てなのか、以前よりペラペラしたA4サイズのコピー
  • ウェイターが飲み物や、ソース類をもって来てくれる時はお盆に載せたままテーブルに置いていってくれる。そして、自分達でをれをお盆から取る。

これは手渡しをさけるため?

  • ソーシャルディスタンス対策のためか、以前より多くののテーブルが屋外の庭に置かれていた。
  • 支払いはカード払いを推奨

 

この日は天気もよかったのでお客さんの多くは屋外に座っていてソーシャルディスタンスもばっちりとれていた。

 

それにしても、久しぶりの外食!

家の中とは景色の違うところで、久しぶりに友人とゆっくりランチをしながらおしゃべりできて、幸せ気分だった。

どうかフルロックダウンが戻ってきませんよに~!

 

  

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パブのガーデンには多くのテーブルが置かれて、ソーシャルディスタンスもばっちり!

 

今週の良くないニュース 

  • スコットランドのGCSE(義務教育最終試験)の発表。

  今年はコロナのため、試験が行われなかったので生徒の過去のパフォーマンスと先

  生の予想によって結果がだされたところ、125,000人ほどの生徒が当初の予想より

  低いグレードだった。

  →実際の試験が行われなかったため、実力が評価されないという事態が..。

  今年卒業する生徒たちの将来が予測によって決められたというのはフェアではない

  と批判がでている。

  • イングランドでは大学入学の際に必要なグレードが判定されるAレベル試験もコロナのため模擬試験の結果や先生の予測によって結果がだされ、そのうち40%がグレードダウンされていたと発表された。

  このAレベルの結果によって将来が大きく左右されるため、学生たちがプロテスト

  し始めた。

  →実力をフェアに評価されなかった今年の受験生たちの事を思うと心が痛む…。

  • ベルギー、アンドラ、バハマ諸島からUKに入国する際も14日間自己隔離が必要になった。
  • スコットランドのアバディーンでコロナ感染者数が1晩で79件も増加。

  市民は市外に出ないよう勧告された。

  • ブラジルのコロナによる死亡者数がアメリカに次ぎ100,000人を超えた。

 

今週のよいニュース 😊

  • レスター市のパブ、レストラン、カフェがやっと再開
  • 「Eat out to help out」のキャンペーンがスタートし、外食産業のキックスタートに!

 

今週は良いニュースがあまり目につかなかった…。☹